いすみ鉄道の社長公募ですが、ようやく新社長が決まり、臨時総会、取締役会で決議、就任しました。11月7日の就任で2020年6月の総会までの任期とのことです。
まあ公式サイトの会社概要に新社長が反映されていないあたり、基本のキが出来ていないわけで、前社長を云々するより、事務方の能力もまた問われる話で、「会社ごっこ」すらできないのか、という話です。
2017年度末で1.7億円の累損に、補助金で若干身ぎれいにしたとはいえ0.9億円しかない純資産。2017年度の欠損金が0.5億円ですから、いつ債務超過になってもおかしくない状況まで追い込まれての社長引き受けは、何か勝算があってのことか気になりますが、記者会見で語った抱負は特に目新しいものはなく、前社長の路線をブラッシュアップしていくというくだりも、ここまできたら出来る手段は限られる、という厳しい現実を示しています。
上でいすみ鉄道のサイトに反映されていないと書きましたが、10月30日にいすみ鉄道が内定を発表したのに大株主である千葉県、また本社のある大多喜町のサイトにも出ていないわけで、千葉県は11月1日の定例知事会見の記者の質疑でチラッとでてくるだけ。税金を支出する側として当事者意識が無いですね。
気になるのは新社長の手腕等々ですが、高松のタクシー会社などのグループの経営者とありますが、経営する会社数が5社という情報が多い中(自社サイトでも5社)、千葉日報は6社としていること。些末な違いではありますが、こんな基本データで異論が出るというのも不思議な話です。
オーナー会社の会長職なので実際には番頭になる社長がいるようですが、5社の代取を兼務していすみ鉄道の経営に力が入るのか。前社長もさすがに常勤でしたが、新社長はどうなのか。公募の条件は常勤で就任時には通勤可能なエリアに居住とあるようですが、じゃあ高松の方が非常勤でも勤まると言ったら失礼ですし、兼務している色々な団体の役員としての活動もあるわけです。
いみじくも高松の方の会社サイトの代表者紹介のページに、「初めてみた決算書はマイナス1億。当時グループ会社七社の再建に取締役社長室長として取り鰍ゥるが若輩者で七転八刀Bその後、タクシー事業と電装事業を常務取締役として現場指揮するも経験不足から人員削減コストダウンに走る。2002年に株式会社日新代表取締役<現在の株式会社NISSIN>に就任し初めてトップの判断・決断の難しさを知る。先代社長と3年間 同様の立場に付き社長業を学ぶ。」とありますが、「初めて見た決算書」よりも状況が悪い会社、しかも番頭も何もいない状態での経営を片手間で出来ないことくらいわかるでしょうし、だとしたら高松の方はどうするのか、という疑問が出てくるのは至極当然です。
おそらく創業家として会社経営の厳しさや要諦は学んでいると思いますし、何やかやといって交通事業者という共通の土台はあります。ただそれが花開き成果となったかはともかくとして前社長はアイディアマンであったことは間違いないわけで、そういう引き出しがあるのか。それを高松で発揮してきたのか。未知数と言えば聞こえはいいですが、待ったなしの会社を任せるに足るのか。
そもそもこの期に及んでまだ公募か、と県や市町の当事者意識の無さを批判しましたが、じゃあ崖っぷちの現状を任せ得る人材なのか、公募とその決定の経緯をはっきりさせるべきでしょう。2017年度決算の「お化粧」が示す通り補助金を更につぎ込んでいる以上は、事業継続の可能性とともに示す必要があります。
まあ公式サイトの会社概要に新社長が反映されていないあたり、基本のキが出来ていないわけで、前社長を云々するより、事務方の能力もまた問われる話で、「会社ごっこ」すらできないのか、という話です。
2017年度末で1.7億円の累損に、補助金で若干身ぎれいにしたとはいえ0.9億円しかない純資産。2017年度の欠損金が0.5億円ですから、いつ債務超過になってもおかしくない状況まで追い込まれての社長引き受けは、何か勝算があってのことか気になりますが、記者会見で語った抱負は特に目新しいものはなく、前社長の路線をブラッシュアップしていくというくだりも、ここまできたら出来る手段は限られる、という厳しい現実を示しています。
上でいすみ鉄道のサイトに反映されていないと書きましたが、10月30日にいすみ鉄道が内定を発表したのに大株主である千葉県、また本社のある大多喜町のサイトにも出ていないわけで、千葉県は11月1日の定例知事会見の記者の質疑でチラッとでてくるだけ。税金を支出する側として当事者意識が無いですね。
気になるのは新社長の手腕等々ですが、高松のタクシー会社などのグループの経営者とありますが、経営する会社数が5社という情報が多い中(自社サイトでも5社)、千葉日報は6社としていること。些末な違いではありますが、こんな基本データで異論が出るというのも不思議な話です。
オーナー会社の会長職なので実際には番頭になる社長がいるようですが、5社の代取を兼務していすみ鉄道の経営に力が入るのか。前社長もさすがに常勤でしたが、新社長はどうなのか。公募の条件は常勤で就任時には通勤可能なエリアに居住とあるようですが、じゃあ高松の方が非常勤でも勤まると言ったら失礼ですし、兼務している色々な団体の役員としての活動もあるわけです。
いみじくも高松の方の会社サイトの代表者紹介のページに、「初めてみた決算書はマイナス1億。当時グループ会社七社の再建に取締役社長室長として取り鰍ゥるが若輩者で七転八刀Bその後、タクシー事業と電装事業を常務取締役として現場指揮するも経験不足から人員削減コストダウンに走る。2002年に株式会社日新代表取締役<現在の株式会社NISSIN>に就任し初めてトップの判断・決断の難しさを知る。先代社長と3年間 同様の立場に付き社長業を学ぶ。」とありますが、「初めて見た決算書」よりも状況が悪い会社、しかも番頭も何もいない状態での経営を片手間で出来ないことくらいわかるでしょうし、だとしたら高松の方はどうするのか、という疑問が出てくるのは至極当然です。
おそらく創業家として会社経営の厳しさや要諦は学んでいると思いますし、何やかやといって交通事業者という共通の土台はあります。ただそれが花開き成果となったかはともかくとして前社長はアイディアマンであったことは間違いないわけで、そういう引き出しがあるのか。それを高松で発揮してきたのか。未知数と言えば聞こえはいいですが、待ったなしの会社を任せるに足るのか。
そもそもこの期に及んでまだ公募か、と県や市町の当事者意識の無さを批判しましたが、じゃあ崖っぷちの現状を任せ得る人材なのか、公募とその決定の経緯をはっきりさせるべきでしょう。2017年度決算の「お化粧」が示す通り補助金を更につぎ込んでいる以上は、事業継続の可能性とともに示す必要があります。