Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

確かにお粗末ですね

2018-11-10 15:20:00 | 交通
JR東日本が「勝手運休」を前日発表する、と発表したことに対するネットニュースが「炎上」しています。
で、どれどれ、と見てみたんですが、なんでこれが炎上するのか。会社派や事業者無謬の連中が中身も読まずに必死の擁護をしているようにしか見えませんね。

まあ最大の問題は「前日発表」自体がをお粗末、と読めるタイトルのつけ方であり、内容自体は「東日本あるある」のオンパレードで、膝を打つことはあっても口を尖らせて反発するような「フェイク」ではありません。

いや、「計画運休は前日発表」のお粗末、も、実はヲタの理解力不足ともいえるわけで、あれだけ批判を浴びて監督官庁からもやり方を考えるように言われて、1ヶ月以上かけて出てきた内容が「前日発表します」じゃああまりにもお粗末でしょ、という内容であり、「計画運休」も「前日発表」も否定していないのですから、普通に読めば、そりゃそうだ、となるわけです。結局「ぼくのだいすきなじぇいあーる」批判だからよく読まずに脊髄反射をしてしまったのでしょうし、それを何も考えずに拡散している人も、読解力がありませんでした、と言っているに等しいわけです。

そこにとってつけたような擁護論のオンパレードにも眩暈がするのですが、まず動かすための最大限の努力をしているのか。雨が降れば雪が積もれば風が吹けばすぐ止める、という安直な対応で公共インフラといえるのか。まず努力をしたうえで、公共インフラも止めざるを得ない、と公共が判断するレベルの災害が確実視される段階で、今度は例外なく未然に止める。だれが責任を持って判断するのか、まさか「ぼくのだいすきなじぇいあーる」じゃないですよね。その決定権者は。

同様に災害が過ぎ去った後の復旧も最大限の努力をしているのか。電気ガス水道のユーティリティはもちろん、一般事業法人ですら点検を早く実施して最短での再開をすべくスタンバイしていますが、鉄道はどうなのか。特にJR、ことさらにJR東日本は復旧のための準備どころか本来必要な要員を帰してしまっているとしか思えない対応が毎度のことになっているわけで(台風一過、あるいは空振りでの好天の朝ラッシュに間引きをするのはその典型)、こうした準備やリカバリーを前提に「計画運休は前日発表」なら、運休は最低限、だから我々もその時間は閉じこもって影響を最低限にしよう、となるのです。

それがないままに「前日発表」としたり、運休前の間引きタイム、復旧までの点検タイムを厚巻きにとって実質の停止時間を極大化するような体制。これを改めない限り「勝手運休」の域を出ないのですが。