Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

為にする記事の洪水

2018-05-23 21:08:00 | 時事
まあ何回手垢のついた手法を繰り返すのか。
国士様御用達新聞が今朝「かけ」についての愛媛県の「新文書」に関して、「伝聞の伝聞」「首相が内容を否定」「首相より伝聞を信じるのか」と相次いで記事を発信し、メ[タルサイトのニュース欄をジャックしています。
「伝聞の伝聞」に至ってはちょっと加筆して3時間後に別記事として発信し、それがまたメ[タルに、という状況で、非常にわかりやすい状態であり、世論の誘導というのはこういうことを言うんだ、と示してくれているようです。

まあ「伝聞の伝聞」も前知事の談話であり、結局「当事者」じゃないですか。他ならぬ国士様御用達新聞が「政治銘柄」である加計学園に賭けていた、と初期に書いているわけで、無条件で信用できるものではありません。
「首相より伝聞」も「当事者」であり、根拠もない否定を信じるべき、と言い放つ記者とデスクの神経を疑います。

「伝聞の伝聞」は相変わらず前知事による県職員への「うそつき」呼ばわりであり、いやしくも自分の部下であった県職員に対し、メモであろうと何であろうと、話を盛って書いている、と真実ではないと言わんばかりの発言は、前任者としても知事としてあり得ない発言です。

午後になって今度は前知事のインタビュー記事を掲載していますが、「学園側が戦果を誇示」「それを県職員が真面目だからおよその流れを記録」とさすがに県職員が偽装したかのような発言を修正していますが、特区の窓口は県と市であり、学園側が「誇示」となると自分が騙されたことになるわけですが。まあ始めから終わりまで都合のいい形での推測で語っているだけであり、「当事者」の逃げにすぎない談話をさも新事実のように報じる報道姿勢は、朝から繰り返される「為にする」報道の一環であり、「報道機関」の存在意義を厳しく問われます。

逆に現知事が態度を硬化させて爆弾を次々投下しているのも、知事職にあった人間が県職員が「偽造」したとして逃げようとしている、という濡れ衣に対する反論、反発でしょう。どっちがトップとして相応しい人材かは言うまでもないでしょう。

そして重要法案ガー、という人は論点が分かっていない。
国会答弁で一国の宰相が嘘をついたという論外の事態が濃厚になっている。まずそこなんですよ。国民の代表を前に首相が嘘をついた。重要法案があるからスルーしましょう、とは言ってはならないのです。
さすがの国士様御用達新聞もそこまで厚顔では無いようで、並行して審議すべきと、「いつまでやってるんだ」論からさりげなくスイッチしているのも、とんでもない事態という意識があるからでしょう。

まあ笑えるのがメディアが総じて「動静」に書いてない、ということを声高に主張しないこと。
「動静」には書かないことがある、ウソを書くことがある、という暗黙の了解があるだけに、カマトトぶって指摘ができないのでしょう。当時は隠す必要がなかった、と言いますが、官邸側はきわどい案件と認識していて、何気ない感じで「今来客中だけどこれは書かないことでよろしくね」とでもしたんでしょうね。今更メディアが「実は・・・」と切り出しても、「報道しない自由」の行使として世間の指弾を浴びるのは必至ですし。