Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

整合性も合理的理由も無いのでは

2018-04-12 23:24:00 | ノンジャンル
「大相撲興行の伝統」に過ぎない女性禁制の主張で、巡業での「ちびっこ相撲」での女児締め出しまでしていたそうです。
昨年は同じ場所での興行で女児が土俵に上がっていただけに、もはや整合性も取れない場当たり的な対応に成り下がったわけで、伝統というのは方便に過ぎず、協会が女性を土俵に上げたくないだけ、という極めて恣意的な「女性締め出し」に過ぎないことを示しています。

といわれるのは必至と悟ったのか、女児がけがをした先例があるのでご遠慮いただいた、ともっともらしい言い訳を繰り出してきました。いうまでもなく、じゃあ男児はすべて無事だったのか、女児だけけがをするというのは不自然でもあり、明らかに安全対策に問題があるわけで、締め出しよりも先にすべきことがある、となります。

今回締め出された女児は地元の相撲クラブにも所属している立派な体格の「相撲経験者」であり、およそ不慣れな土俵で、というような理由でけがをする可能性がないわけです。
さらに言えば、小学生レベルの相撲大会であれば、男女混合での試合も珍しくないばかりか、そこで男児が瞬殺されるケースも珍しくなく、女児が優勝、というケースもあるわけで、決して女児はご遠慮、が合理的理由というのはあり得ません。

地元のそういう大会に縁あって観戦する機会がかつてありましたが、女児は強いですよ。優勝常連の相撲クラブ所属の男児に唯一土を着けたのが女児でしたし、それこそ協会は小学生の男女選手の実力の情報くらい知っているでしょうし(そういう大会の世話役と地方での相撲部屋の後援会は被る)、だからこそ余計に取ってつけたような言い訳をしているとしか言いようがないのです。






先例は偽証罪でしたが

2018-04-12 23:11:00 | 時事
「一切記憶にございません」という流行語がありましたが、まさか40年以上の時を経て二番煎じを見るとは思いませんでした、というか、臆面もなく真似るとは呆れるばかりです。

「記憶の限りにおいては」というのは何とも便利なエクスキューズで、覆っても「失念していました」と言い訳すれば済む話、と考えているのでしょう。いや、ヤバイとわかっているからバレた日を見越したエクスキューズをつけているんでしょうね。

それにしても「もり」の時に朝日の改竄すっぱ抜きの際、フェイクだなんだと自信たっぷりに言っていた人が少なからずいましたが、今回もそれを彷彿とさせる擁護の声が上がっています。
忖度というか、首相夫人という看板のなせる技、という明確な証拠が見えにくい「もり」に対し、そもそも首相が「かけ」ありきの制度設計はやめる、とゲロッたり、2017年まで知らなかった、と言っている「かけ」のほうが攻め口が豊富なんですが、愛媛県が早々に認めたことで、「もり」よりも危機的な状況ですから、また同じような恥をかいてだんまりを決め込むのか。

馬鹿らしくて話にならない擁護に、国家戦略特区は全て首相が主導する案件なんだから首相案件といって何がおかしい、というものがありますね。全部が擁護者のいう意味で「首相案件」なら「首相案件」という意味がないわけで、よしんば擁護者のいうように首相主導の特区推進という位置づけを前提にしても、「首相案件」という場合は、擁護者のいう意味とは違う意味がないと発言する意味がないのです。

早くも当時の同席者から県側の情報が正しい、という趣獅フコメントを得たという報道もあるわけで、エクスキューズが生きる日も近そうです。

ちなみに40数年前、「一切記憶にございません」と証人喚問で逃げ回ったあの事件のあの被告、偽証罪に問われて一審で有罪判決を受け、控訴審の途中で被告人死亡で控訴棄却になったわけで、「記憶にございません」で済まされなかったのですが、足元これを多用する人たちは、あの故事を知らないんでしょうかね。