NHKがアマゾンの1時間以内配達サービスのステマ記事を報じていたことを前に批判しましたが、アマゾンも中小の運送業者を上手にマッチングさせることで可能にする、ということで、ヤマトなど大手運送会社を疲弊させているのに、という批判に配慮していたわけです。
ヤマトの対応も個人客にしわ寄せ、という懸念がありましたが、少しは配慮したようで、アマゾンが個人事業主の運送業者を囲い込むというニュースが出たあたり、ヤマトとの交渉でそれなりの負担増を強いられたのでしょう。
しかしこの個人事業主の囲い込み、どこからツッコめばいいのか、というくらい問題山積です。
前にも書きましたが、適正なコストを支払うのであれば大手が雇用を拡大して対応するわけです。それが出来ないくらいのコストで運んでもらおうとしているに過ぎません。契約相手は個人事業主ですから、アマゾンは「超」優越的地位にあるわけです。しかし下請法の適用は確かないはずで(運送業者による下請け業者の起用は適用)、うまく法の穴をすり抜けています。
この構図、どこかで見たことがあるわけで、旅行業者による中小バス会社の「買い叩き」と同じ構造でしょう。
過剰競争で仕事が欲しい業者を事実上買い叩く。運送業者も仕事が無ければ干上がるだけですし、固定費をなんとか回収したいですから、無理をしても受けるのは必定です。
バス業界で何が起きたかは先刻ご承知の話ですが、運送業界でも流通という優越的地位にある業者が生殺与奪の権を握ってしまうことで、同じような問題が周回遅れで発生する危険性があります。
その意味でも所管の国交省は、事故やトラブルを未然に防ぐためにも、今回のスキームに乗る業者を注視する必要があります。
ヤマトの対応も個人客にしわ寄せ、という懸念がありましたが、少しは配慮したようで、アマゾンが個人事業主の運送業者を囲い込むというニュースが出たあたり、ヤマトとの交渉でそれなりの負担増を強いられたのでしょう。
しかしこの個人事業主の囲い込み、どこからツッコめばいいのか、というくらい問題山積です。
前にも書きましたが、適正なコストを支払うのであれば大手が雇用を拡大して対応するわけです。それが出来ないくらいのコストで運んでもらおうとしているに過ぎません。契約相手は個人事業主ですから、アマゾンは「超」優越的地位にあるわけです。しかし下請法の適用は確かないはずで(運送業者による下請け業者の起用は適用)、うまく法の穴をすり抜けています。
この構図、どこかで見たことがあるわけで、旅行業者による中小バス会社の「買い叩き」と同じ構造でしょう。
過剰競争で仕事が欲しい業者を事実上買い叩く。運送業者も仕事が無ければ干上がるだけですし、固定費をなんとか回収したいですから、無理をしても受けるのは必定です。
バス業界で何が起きたかは先刻ご承知の話ですが、運送業界でも流通という優越的地位にある業者が生殺与奪の権を握ってしまうことで、同じような問題が周回遅れで発生する危険性があります。
その意味でも所管の国交省は、事故やトラブルを未然に防ぐためにも、今回のスキームに乗る業者を注視する必要があります。