Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

行き過ぎた「遠近分離」の弊害

2016-01-12 23:32:00 | 交通
北海道新幹線開業に伴うダイヤ改正で「はやぶさ」の大宮$蜻芒ヤノンストップはそのままとなり、宇都宮など途中駅からの利用に対して厳しい結果が続いています。首都圏からの利用に比べて些少に過ぎる、ということで途中駅対応は仙台乗り換えで十分という批判も根強いですが、函館、そして将来の札幌については、首都圏、特に空港に近いエリアであれば空路との競争力が低いだけに、新規開業区間まで乗り通す客の期待値が下がる反面、空港へのアクセスが悪い途中駅は新規開業区間への利用において相対的に鉄道の競争力が期待できるだけに、乗り換えとそれに伴う所要時間増で利便性を下げる結果になるのはなんとも残念です。

遠近分離を理由とした乗り換えの発生は東海道新幹線でもあり、「のぞみ」が新横浜*シ古屋間ノンストップを頑なに守っていますが、一方で東海道新幹線の場合、中間駅に停車する「ひかり」があり、一番割を食う小田原だと朝方に停車列車が集中し、名古屋まで「のぞみ」から逃げ切って片接続する(岐阜羽島退避)というスジになっており、途中駅の利便性に配慮がなされています。

それに対してJR東日本の「遠近分離」は、都心側の近郊都市から下り方に向かう時に使い物にならないわけで、ヲタには受けがいいが不便などこぞの私鉄のような時代遅れのダイヤです。
東北新幹線もさることながら、常磐線がひどい状態で、「ひたち」が基本的に上野$・ヒ間ノンストップとなることで、せっかく特急が毎時2本あるのに実質1本しか使えない、普通乗り通しが有効列車になってしまう、というまさかの事態です。

北千住や松戸だと、柏まで行って「ときわ」に乗るか、途中で「ひたち」に通過追い抜きされる普通に乗り通すしかなく、さらに「ときわ」が原則勝田止めのため、日立に行くといった場合、その普通も「ときわ」も同じ普通に接続とか、次の「ひたち」が先着になると言う状況です。実際、普通列車に乗ると足の長い客が結構目立つわけで、自分自身、常磐線沿線に出張した際、松戸ベースだと普通が有効列車になってしまうケースに出会ったことがあるだけに他人事ではありません。

柏はさすがに高望みとしても、土浦に「ひたち」が停まっていればかなり違うのですが、それがないばかりか、以前はあった水戸での特急料金通算制度もなくなってしまったため、例えば柏から日立に行くのに特急料金を2列車分払うという事態というのは、新幹線よりもひどい状態です。

「最新版」を買わさんがために...

2016-01-12 23:31:00 | ノンジャンル
IE8のサメ[トが13日に切れます。セキュリティ対応に追われる中、資源を最新版に集中する、という判断との事ですが、公開から6年半を長いと見るか短いと見るか、ということも含めていろいろ考えさせられます。

デスクワークの世界だけでなく、商取引、さらには公的な情報公開、手続などでネットは重要なツールとなっており、OSや閲覧ソフトは事実上社会インフラの域になっています。その生殺与奪をソフトウェア会社が握っているという事に対するそもそも論もありますが、製品に関する「問題点」へのフォローアップはどうあるべきか。

この問題は明確なコンセンサスが無いままソフトウェア会社側の都合で決まっているわけですが、サメ[トの完了によりセキュリティ面での問題が生じるとなると、機能的にはまだ十分使える状態であっても強制的に買い替えとなるわけです。プライベートユースではなくオフィシャルな場での利用を考えると、セキュリティ切れということはなんとも宜しくない訳ですが、サメ[トの期間に関する基準が明確に決まっていない状態では、その妥当性を検証できないまま、言われるままに対応を余儀なくされます。

「最新版」へのアップデートがトリガーになっているのですが、その「最新版」というのが本当に必要とされるアップデートなのか。
これまでIEに限らずOSでも「黒歴史」と揶揄されるような「最新版」が存在したわけで、にもかかわらずアップデートを強制されるということは、「押し売り」に近い状態です。

もちろん公共インフラの分野で、抜本的な変更がなかったかというとそうではありませんが、このジャンルに限っては、比較にならぬ頻度で変更(買い替え)が発生しているわけです。
「黒歴史」になるかは上市しないと分からないだけに難しいですが、アップデートの頻度、サメ[トの期間について、納得いくコンセンサスを構築できないものか。逆にそういうルールが確立すれば、アップデートをしないユーザーを「排除」することについて今ほど慎重になる必要は無いわけですから、実はソフトウェア会社にとっても悪くはないのですが。