庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

成熟した先進国は消費意欲を高めることが経済活性化。

2019-08-02 | 経済問題

経済成長が活発な時期の国では、国民の消費意欲が旺盛で、豊かな生活の象徴となる商品や、サービスが豊富に供給される。

この消費財を供給する企業の活動が、自由市場経済によって、効率よく供給されると同時に、市場競争によって優勝劣敗が起きる。

それが一段落すると、効率の良い優良企業が残って市場を支配するようになり、新たな競争は起きなくなる。

同時に企業に働く従業員の給与を抑制する潮流が生まれて、企業労働者の消費購買力が弱くなっていく。

この段階を「成熟した市場経済の先進国」と呼ぶが、この時期からは経済成長は鈍化して、消費者の上昇志向も衰える。

さらに悪いことに、この時期には低価格商品は、人件費の安い国の商品に置き換えられて、国内の製造業は海外移転を余儀なくされる。

国内に残る企業では人件費抑制が最優先になってしまい、非正規従業員が増える傾向になり、正規社員の給料までも抑制されることになる。

日本以外の国もこうして、低成長の陥ってしまったが、日本は特に、一挙に低成長に陥ったために、デフレ経済に落ち込んでしまった。

この時期に、大企業経営者も中小企業に賃金抑制を要求し、自ら「消費者の購買力を減少させる愚かな方向」に突き進んでいった。

それは、消費購買力不足が原因であったのに、無駄な補助金政策で、起業支援ばかりに、国の税金を投じる愚策を繰り返した


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