庵KM

技術屋OBの環境問題独り言

経済問題。交通問題。健康問題。そして、日本の国創り問題。快適社会問題。

賃金引上げを抑制する経営者は自分の首を絞めている。

2019-08-03 | 環境問題・プラスチック汚染

今回の「最低賃金引上げ」の政府主導による平均1000円の目標において、最低賃金の低い地域では、中小企業傾斜の抵抗は強硬であった。

経済の低迷下では、【賃金引上げは、企業を倒産に追い込むとんでもない要求だ】との言い分で、引上げだけしたら赤字は避けられない。

しかし、中小企業の経営者は、引き上げに反対するのではなく、その見返りとして、政府に要求を突きつけるのが正当な行動であった。

政府の長期的な要望にそう変わりに、生産性向上する手段に、大幅な補助制度、有利な貸付条件を整える政策を実現せよと、言うべきだ。

例えば、政府の要求が最低賃金の引上げ5%とすると、生産性を5%向上すれば対応できる。

つまり、20人で経営していた事業を19人で可能にするのが、対応策だとして、その設備投資や、環境整備の補助金を手厚くするのである。

これを強硬に要求して見返りを獲得しようとしても、「最低賃金引上げ5%」のことだけを政府側が言うならば、それこそ理不尽だ。

具体的に要求しても政府が対応しないならば、政府の怠慢と言える。

結局、平均3%の「最低賃金引上げ」で妥協したので、さらに地方からの働き手が都市部、特に東京圏に人が移動して、地方は寂れる。

東京では、給与は上がっても、生活環境はきびしく、若者が結婚して、子供を育てる状況にはならずに、少子化がさらに進む。

政府の怠慢で、地方経営者が、自分の首を絞めていることになるのだ。


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