毎年
夏のお仕舞には
納涼の会やお集まりがあって
浴衣を仕立てることも楽しみではあった。
10年以上も前に
この呉服屋さんと縁があって
それ以来のお付き合いが続いている。
その間
ずいぶんと知識を得たり
他のお客様と知り合いになれたり
お茶会に連れていってもらったり
お金も使うが
愉しいこともたくさんだ。
「お里が知れる」
こんな日本語をわかる人も今では少ないだろう。
たとえば
着物を纏っている時に使う「ハンカチ」。
まちがってもキティーちゃんの絵柄の物を使わないこと。
「お里が知れる」からだ。
ではどんなハンカチを使えばいいのか。
そういうことも この呉服店で学んだ。
別にキティーちゃんでいい時もあるんだ。
ただし それにはねらいがあり
本物を知ってはいるが
あえてハズス時だけに用いるキティーちゃんなのだが。
昨年は 絞りで蜻蛉があらわされた浴衣を仕立てた。
が
出来上がってきたのは 今年の春。
それで
夏も近くなってきたので
どんな帯を合わせようかと考えてみた。
川島織物 「羅」は
どうだろうか。
若いお嬢さんであれば
素足に下駄でよいのだが
庭仕事もするし
畑で地下足袋も履いているワタシは
とても人様の前に足をさらせない。
だから浴衣であっても
襦袢を着ることもあるし
足袋も 履く。
帯もお太鼓に締める。
夏が 来る。
→ 職場のパートさんに言われちゃった。
センセイは顔はまぁ〇〇なのに 手はすごいね。
顔と手が別の人。
だそうだ。
「足はもっとすごいですよ~」って返せばよかった。