柳に蛙
この間 自分の足を春の気配が包んだと自覚した時
どんなヒトにも 季節は等しくやってくるのだと。
今 ようやく箪笥の扉をあけ 装いにも春を呼び込もうとしています。
今日は 日曜ですが年度末ですから出勤。
帰りは夜になってしまい
日中の撮影ができず 小物をいくつか。
春といっても着物一枚では寒々しく
綿薩摩の羽織を。
明るい藍です。
羽裏は「柳に蛙」
書道の道に悩んでいた小野道風が 柳に飛びつこうとする蛙を見つけます。
何度跳んでも 蛙は柳から落ちてしまいます。
そうこうするうち 偶然に風が吹き柳の枝がしな垂れます。
すると蛙は見事 柳の枝に飛び移るのです。
努力を重ねれば 偶然さえ呼び込める というお話。
写真ではわかりにくいのですが 羽裏の地紋には筆が描かれています。
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春は霞・・・
帯締めは あまりにかわいらしい色なので躊躇していた私に
「そんなことありません!」とお勧めいただいた春の色。
一本の紐に 微妙な色が表現されています。
ぜんぜんカンケイなく 帯揚げは大好きな雪輪の模様。
半衿も朧な色合いで。
ちょっと 元気がでてきました。
でも 蛙にはなりたくありません・・・・
もう けっこう!