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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア/THE KILLING OF A SACRED DEER

2018-03-13 23:47:55 | 2018年 劇場公開☆6以上

 

 

可愛い鹿を殺す映画ではありません


青年が、ある一家につきまとうそのわけ。

 

「籠の中の乙女」という、めっちゃ変わった作品で2009年にデビューし、評価され

その後、メジャーなハリウッド俳優起用で撮ったこれまた変わった作品もツウ好みの「ロブスター」も映画好きに評価され、

そして、3作目のこちらがカンヌ国際映画祭にて脚本賞受賞

わたしは前2作ともダメだった(好きじゃなかった)のだけど、今回はホラー?不条理なスリラー?と聞いて俄然興味あって観てきた

いや、やっぱり才能あるなと言わざるを得ないこの監督の独特なセンス。いや侮れません、ヨルゴス・ランティモス。

ギリシャ出身で、本作はギリシャ神話からインスパイアを受けたらしい。

少しネタバレになるのでここは後ほど。

 

持ち前のタレ太眉にヒゲを大量に蓄えて少し貫禄ある心臓外科医になっているのはコリン・ファレル。

この人も、たまたまアカデミー賞ノミニーになるような大きな作品に出てないだけで

オスカーとってもいいくらいの演技するなーってつくづく思う、

低予算作品や話題性のあるミニシアター系の作品にもちょいちょい出てるコリン。

 

ソフィア・コッポラ監督作「ビガイルド」で共演したのを観たばかり

ニコール様が妻で、眼科医。

こっちの方がヌード(一瞬)でエロちっくな(と言っても下着姿で横たわる)ニコ様が見られるよ

 

その娘、キムに美少女ラフィー・キャシディ。(「スノーホワイト」などに出演)

 

息子、ボブにサニー・スリッジくん。さすがニコ様の息子役。めっちゃ影ある美少年

何と、ジョナ・ヒルの監督作やイーライ・ロス監督作、ガス・ヴァンサント(美少年好き!)

に出演決定とのことで今後も要チェックこのまま綺麗に育つといいな

 

そして、コリン演じるスティーヴンにつきまとう少年、マーティンに

タイ・シェリダンを10回殴ったようなお顔の(ごめん)バリー・コーガン。(「ダンケルク」にも出演)

どこかアブナイ方向へいっちゃってる雰囲気と内なる復讐熱で、不気味な青年をさらりと演じることであぶり出される恐怖。

 

 

美しい妻と2人の子どもと郊外の豪邸で満ち足りた生活を送る心臓外科医のスティーブン。彼には家族に内緒で定期的に会って、その成長を優しく見守る少年が一人いた。それはかつて彼が担当した手術で死なせてしまった患者の息子マーティン。ある日、そんな彼をスティーブンは家に招いて家族に紹介する。ところがこれを境に、スティーブンの子どもたちに説明不能な異変が起き始めるのだったが…。

 

 

 8/10(84点)

 

 

最近、あまり個人的にパッとしないのが多かったので久々に面白いのを観たって感じ。

少々ネタバレあり

オープニングの手術シーンから目を見張るものがあるんだけど

そこから淡々とした演出、さほど驚かない流れ、これまでのこの監督作の中でも

わかりやすいし、突飛な感じもないんだけど、カメラアングルと音の効果、

少年の不気味さ。 家族の普通じゃない反応などなど相まって作品のユーモア(もちろん笑えるものではなく)と魅力になる。

 

青年、マーティンの奇妙で残酷な復讐が始まる。

青年に頻繁に会ってあげて高価な時計などもプレゼントをしてるところ見ると

隠し事か、何か理由ありの関係なんだろうなと匂わせておいて

はじめは家に遊びに招いて家族を紹介したり、目をかけてあげるだけだったのが、

青年の要求は何気に次第にエスカレート。

そしてその理由が本人の口から明かされる。家族の誰かを犠牲にしろ。

 

父親を殺した、その罪を償わせたい少年。

 

そうそう、上に書いたように、ギリシャ神話がインスピレーション

となっているのは

神アルティメスの聖なる鹿を殺してしまった父のために、娘が犠牲になる話。というもの。

なるほど。


冒頭、ラスト、そして途中かかる曲がたまたまわたしの好きな曲だったのもあって、

それと恐怖を煽る音の演出が素晴らしく、持ってかれる。

家族たちの行動が普通じゃないところも面白くて、弟と自分の足が麻痺してるのは明らかに青年のせいなのに

愛してると言って青年の言いなりだったり、

母、アナは当時、夫と一緒に亡くなったマーティン父の手術麻酔担当した男に

その日、夫が酔っていたかを確認に行って、タダでは話さないと言われてしごいたり(笑)

ニコ様、フロスしながら可愛い坊やね、とか言ってる場合じゃない。

 

もう一つ個人的に衝撃だったのがマーティンの母親で出てきたのが

一瞬、アリシアに似てると思ったけど違うだろうと思ってたやさぐれたオバちゃんが(映画ではオバちゃんに見えた

エンドロールで確認したらアリシア・シルバーストーンだったこと

 

それにしても堂々と少年に、夫の罪をどうして私たちまでが償わなきゃいけないのと質問しに行くってすごい

その時の回答も、この独特なパスタの食べ方を例えていう答えもすごい。

 

本作での、オリジナリティ溢れる発想、言動がお見事。

 

ニコールも監督に直々にやれる役はないかしら?と聞いてキャスティングされたというけど

それくらい監督に惚れ込んじゃってるようで。

ニコールが母親を演じたおかげで美しさの中の、夫に対する凜とした強さ、母親の強さの強調が素晴らしい

 

ちょっと話がハネケ風とも思えるのは、頭に袋被せるシーンと不条理さと、青年の心理からくる犯罪が似てるからか。

でも、実際この青年は直接手を加えてない。(いや麻酔をしたか?)

とにかく終盤、父親に負わせる最悪の決断がなんとも残酷。

父親は自分が死ぬんじゃなく、子供なんだもん。(自分が死ねばいいのに、とも思うけど)

その罪を一生、心に背負って生きなくてはいけないという重さ。

ただ、子供二人があんな風にいきなり歩けなくなっても、明日はキノコ(だったかな)が食べたいとか

呑気なこと言ってるよーな父親だから、気にしないのかもね。怖。

家族が一人父の手によって殺され、自分達もその犠牲になりえた(ロシアンルーレット的な結果)のに

しれっと揃って外食をしてるラストシーン。

目を合わせる娘と、カウンターに座るマーティン。

そしてなんともなしにレストランを出て行く3人の姿。

平凡なラストシーンじゃ評価されない気もするけど、

このラストがまたなんとも。

 

気になる方は劇場で、この不思議体験を是非

 

 

 公式サイト

THE KILLING OF A SACRED DEER   2017年   イギリス/アイルランド  121min

3月3日より、公開中〜

 

カンヌ国際映画祭にて。

 

 

 すでにサニーくん、イケメン出来上がってる。

 

トロント映画祭にて。

ニコ様もベタ可愛がりよう

 

コリンのメガネ姿新鮮

 

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2 Comments

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Unknown (風情☭)
2018-03-15 09:58:15
こんにちは♪

えぇぇぇぇ…前2作ともダメだったんか?
「籠の中の乙女」は未見だけど、前作の「ロブスター」は思いのほか好みでした。
だもんで本作に期待したワケで劇場に足を運んだんですが、今回も思った以上で
個人的には前作よりも目が離せずオモシロかったといったところなんで、migさん
が本作を高評価としてくれたことがウレシくあります。

ねぇ…まさかのアリシア・シルバーストーンでしたね。
ひと昔前なんてアイドル女優でカワイかったのになんか普ッ通のオバちゃんの趣
でしたもんね…時の流れって怖ぇですね…r(^^;)
風情さん♪ (mig)
2018-03-16 23:52:15
こんばんは〜
籠の中の〜はかなり曲者映画でしたよ!ロブスターは全く好みじゃなくて面白いとも思えなかったんですよねー。こちらは好きでした♪
そうなんですよー
アリシア似の普通のおばちゃん女優かと思ったら、、、年をとるのは怖いです

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