「パッション」といえば
全く別もの。
リュディヴィーヌ・サニエとクリスティン・スコット・トーマス共演、
監督アラン・コルノーの遺作ともなった2010年のフレンチ・スリラー 「ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて」を
レイチェル・マクアダムスとノオミ・ラパスで、ブライアン・デ・パルマ監督がリメイク
前知識まったくなしで鑑賞。
あからさまにレズっぽい雰囲気のなか、スタート。
愛、嫉妬、憎悪、復讐が絡み合う。
昔懐かしいような、王道サスペンススリラー。
部下の手柄を自分の手柄にするのは朝飯前。
セクシーで、仕事の出来る上司だが偉ぶってて意地悪いクリスティーン。
レイチェル・マクアダムスの性悪女は本当にハマる。
対する、ノオミさん。イザベル。「ドラゴンタトゥーの女」リスベットはどこへやらで
最近すっかり女らしい。ほお骨と目の位置高くてなんかいつもじっと見ちゃう。
時に同情を狙い
同じ男を共有してる
飴と鞭?それとも、レズ?
いやこっち? ノオミさんお顔大きいです
この右の赤毛の子、どこかでーってずっと考えてたら
「パフューム ある人殺しの物語」の赤毛ちゃん、カロリーネ・ヘルフルトだった。
ノオミさん演じるイザベルのアシスタント、ダニ役。
本作の舞台は、ある広告会社。
上昇志向をもち、広告会社の重役へとのぼりつめたクリスティーンは、アシスタントのイザベルを信頼し、新しいスマートフォン の広告プランを彼女に任せた。しかしそれは表向きの顔で、イザベルのつくったCM映像が重役から高い評価を集めるとクリスティーンはそれを”自分が思いついたプラン”だと公言。更に彼女は”操り人形”として自分の思うままに動かすイザベルに数々の屈辱を味わわせる。
成功ためなら手段を選ばないクリスティーンと、屈辱を晴らすために動き出すイザベル。物語はそこにクリスティーンの恋人ダークや、イザベルの忠実なアシスタントを巻き込み予想もつかない展開に。
そしてある夜
殺人は起きた。
次第に解き明かされる、完全犯罪の謎。
あなたは解けるか。
犯人は誰。
7/10(78点)
久しぶりな感じのする懐かしい正統派サスペンス。
倒錯的愛、偽りの愛、裏切り、妬み、同性愛
そしてデパルマお得意の画面二分割
ここにデパルマ、完全復活!といえる、ファンを喜ばせる演出。
リメイクというだけあって脚本は良く出来てるけどとくに目新しいことはないけど
映像美と少々のエロティック。独自の世界観と女の醜い諍いに目が離せなくなる。
レズシーンって女のわたしがみても何かわくわくする 笑
相手のどこにそんなに惹かれるのか、じっくり観察しちゃうんだけど
ノオミさんのどこがそんなに惹かれるんだろうとか今回は考えちゃった
都会なれしてなくどこかあか抜けない感じの印象のノオミ演じるイザベルが、
都会的で仕事が出来て美人の上司に憧れつつも次第に気持ちは、、、、
この流れが面白い。
レイチェル・マクアダムスの嫌な女っぷりもまた、見どころのひとつ。
そして殺しの全貌が明かされていくラスト近く。
お葬式に現れた人物。
詫びの花束を届けにいく警察(そんな夜中に)
ラストがまたいいのだ。
映像美にこだわるデパルマ、今回はカメラマンのホセ・ルイス・アルカイネを起用。
彼はペドロ・アルモドバル監督の「ボルベール」や「私が、生きる肌」を手がけた人で、
本作は全編を35ミリ・フィルムで撮影。
音楽は、過去のデパルマ作品「キャリー」や「殺しのドレス」でタッグを組んだピノ・ドナッジオ。
デパルマ節をぜひ、堪能あれ!!
大手広告会社で働く野心にあふれたクリスティーンは、 ニューヨークに本社を持つ世界的広告会社のベルリン支社で働く女性エグゼクティヴ。その優秀な部下イザベルは、新規の案件で斬新なアイデアをひねり出し、 クリスティーンから任されたロンドンでのプレゼンを成功に導く。ところがクリスティーンはその手柄を横取りし、ニューヨーク本社への復帰を勝ち取ってしまう。その後もクリスティーンの心ない仕打ちに苦しめられ続けるイザベルだったが…。
PASSION 2012年 フランス=ドイツ 101min
10月4日より、公開中~
2012年 トロント映画祭にて
ヴェネチア映画祭にて。
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