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扉をたたく人 / THE VISITOR

2009-06-12 15:32:40 | 劇場&試写★6以上

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2007年の作品だけど
2009年アカデミー賞主演男優賞ノミネート、
2009年インディペンデント・スピリット・アワードで最優秀監督賞受賞の作品、日本上陸。


27日公開☆試写で観てきました~。


今年に入って「ブロークン」「バーンアフター・リーディング」「俺たちステップブラザーズ-義兄弟-」など出演作が立て続けに公開、
長いこと名脇役として数多くの作品に出演してきたリチャード・ジェンキンス、初主演!



昨年全米で公開されて、当初は4館の上映だったにもかかわらず口コミで大ヒット。
初老の大学教授が移民の青年とふとしたきっかけで出会うことで
人生の新たな楽しみを見いだし、心の交流を描く。シンプルながらも素敵なお話






リチャード・ジェンキンスも良かったけど、
この移民の黒人男性を演じたハーズ・スレイマンが生き生きしていて、その存在感を放っていた




監督/脚本は「デュプリシティ」や「父親たちの星条旗」「ミート・ザ・ペアレンツ」にも出演していたトム・マッカーシー。


テーマとしては、老人と異国人との心の交流を描いているという点でイーストウッドの「グラントリノ」と似てる。
生まれた国も違う者同士、偶然の出会いがきっかけで音楽を通して友情が芽生えていく、という点では
現在公開中の「路上のソリスト」にもちょっと似てるかな。
でもこちらの方が

9.11以降のニューヨークが舞台。
テロ以降のアメリカは移民希望者、不法滞在者に厳しい対処、措置を取るようになったらしく、
罪もないのに拘留、強制送還、若い者の夢も希望も摘み取りその人の一生を変えてしまう悲しい現実があった。


愛妻に先立たれ、心を閉ざして孤独に暮らしていた大学教授のウォルターは、久々にニューヨークにある別宅のアパートを訪れるが、そこにはいつの間にか見知らぬ移民の男女が暮らしていた。
シリア出身の青年タレクは“ジャンべ”というアフリカ発祥の太鼓の奏者であり、ウォルターはタレクからジャンベを習い始め、2人は次第に心を通わせていくが……。





7/10


☆8と迷う!75点!(笑)
最後まで引き込まれるいい作品でした~
妻を亡くし、はじめ頑なだったウォルターが(あれ?グラントリノと同じ名前?)

新しい出会いを通して、それまでは全く縁のなかった音楽に自然とのめり込んでいく姿。
生まれながらに人間のもつ心のリズム。それがだんだん鼓動してく。

NYが舞台で地下鉄や、路上などちょこちょこと出て来たのは個人的には嬉しかったしブラジル系音楽もいい。

境遇も生まれも全て違う二人の心の交流を題材にした名作は今までにも沢山あるけど
シンプルだけど今作もそんな映画
とくに、人生に一区切りついた人には共感できる部分も多いと思う。

ただ、移民青年が捕まってしまってからは拘束されてしまうため、ガラス1枚挟んでの会話があるのみ。
話はその後 ちょっと大人の恋物語に移行するので
わたしとしては二人のシーンがずっと見ていたかったなぁって気持ちに。。。




特に、ジャンベというアフリカンドラムの楽器の二人の演奏シーンが好き
もうちょっと観ていたかった!






そして圧倒的にこの作品、ラストシーンがよかった
(↑の写真はラストではありません。念のため)


ヴィジター(訪問者)という原題だとホラーっぽい怖いイメージあるからタイトル変えたのかな??

扉をたたいて自分の中に来た人を、素直に受け入れられるかどうかで
人生も変わってくるものなのかもしれないな。



公式サイト
THE VISITOR   2007 アメリカ  104min
6月27日より、恵比寿ガーデンシネマほかでロードショー


それでは皆さま、楽しい週末を~


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