『ティファニーで朝食を』の著者で有名なトルーマン・カポーティ。
ある死刑囚と出会い、現代文学最高の傑作と讃えられる『冷血』を書いた。。。
フィリップ・シーモア・ホフマンの、
魂乗り移ったような見た目のソックリ具合とそのなりきった演技が絶賛され話題先行!
実際ワタシも、内容そのものよりもどちらかというと殆どその演技を観たい!という理由で観てきましたー。
舞台は1959年、『お熱いのがお好き』が製作された年。というのがまっ先に思い浮かぶワタシですが、
実際に『ティファニーで朝食を』を書いた後に人気を極めて
マリリンモンローやハンフリーボガードなどの、今で言うセレブリティたちとの交流も多かったカポーティ。
ワタシは『冷血』を読んでもいないし、カポーティと言えば
"マリリンと踊ったことのある小説家”という印象しかなかった
この写真、探してもなかなか見つからなかったので
持ってたマリリンの写真集から激写
写真を見てもそっくりなのはわかるけど、実際の喋り方しぐさまで研究したホフマン。
そっくりに化けた、というだけで最高の評価を得られたわけではもちろんなくて
内に秘めた繊細なカポーティの心情を絶妙に演じていて
各賞をノミネートや受賞で総ナメ!
実在の小説家、トルーマンカポーティの『冷血』執筆過程を丁寧に映像化した作品。
アカデミー選考委員会のジイさまや評論家たちには
「キミはわかっとらんよ。」なんて言われそうだけど、
映画の内容として引きこまれたり、素晴らしい作品!!
なんて手放しで言いたくなるような作品ではなかったように思う。
単にワタシの好みじゃないというのもあるし、
原作を知らないというのと、カポーティという人物をある程度知った上で観るのとは
かなり見解も違ってきそう。
それでも最初は
集いの場で、
特徴あるあの話し方で饒舌にしゃべる、しゃべる、しゃべる!!
そんなカポーティ、ではなくシーモアホフマンに釘づけ!
そのとろとろとろけるような話し方が、観てるうちにいつしか
心地良い子守唄に聞こえてきて。。。
中盤は重くなった瞼をあけながら眠りとの戦いみたいになちゃった
あ、内容はちゃんと追っていたけど
淡々とした静かに進むストーリー、静かな音楽、暗い映像、、、、ありゃ、眠くなるわー
言い訳ではないけど、話が面白ければいくら睡眠時間少なくて観ても
眠くなんてならないものなのに。。。。。
カンザス州で一家4人惨殺事件が発生する。翌日この事件を知った作家カポーティはこれを作品にしようと思い立ち、
すぐさま現地へと取材に向かう。
同行した幼なじみのネルと共に事件現場や関係者を訪ねるカポーティ。
やがて容疑者の一人ペリー・スミスの不思議な魅力に創作意欲を刺激され、面会を重ねる中で次第に彼の信頼を得ていくカポーティだったが…。
ある一家銃撃殺人、その犯人の行動の真相を暴くことが自分の本の題材になると思い付いたカポーティは、犯人とされる ペリースミスに近付き、信頼を得はするものの、
肝心の犯行の詳細に付いては聞き出すことができない。
小説を完結させる為には、ペリーが死刑になってくれないと、、、、
そうして彼はペリーの死刑の執行を待ち望むようになる。
本人に会い、取材をして行く中で次第にペリーの中に、自分を重ねてしまっていたカポーティ。
自分と同じ、孤独で傷つきやすい心に共感を覚える。。。
ペリーの死を恐れながらも、死を切望するという矛盾からくる苦悩、、、、。
カポーティは少しづつ精神的バランスを崩し始める。
この『冷血』を書き終えたあとは1冊も書いていないという事実からも
その心のダメージは相当なものだったんだろうな。
監督には、これが長編作品は初となるベネットミラー。
98年、ドキュメンタリー作品「The Cruise」で監督デビューを果たし、
ベルリン映画祭をはじめいくつかの映画祭で賞を受賞、
いきなりハリウッドでも注目の存在となる。
フィリップ・シーモア・ホフマンとは旧友。
保安官役にはアカデミー助演男優賞の受賞経歴を持つ、クリスクーパー。
いつも目の下の大きいたるみが気にナル、、、
カポーティの良き友人として登場するのは
アカデミー賞助演女優賞ノミネートの過去を持つ
キャサリンキーナー。
最近だと『40歳の童貞男』に惚れられる
公式サイト
CAPOTE 2005年 アメリカ 114min
歌う、トルーマンカポーティの映像はコチラ(すぐ終わります)
4/10
もっと面白いと思っていたんだけどなー、好みの問題かも
もちろん駄目な作品とか、文句がある(←エラそう)ということではなく、
映画としてあまり面白いとは思えなかったのでこの評価。
シーモアホフマンの堂に入った演技はもちろん素晴らしかったけど、、、
すごく時間が長く感じちゃった。。。
カーポーティのことを知らなくてももちろん観られるけど
原作『冷血』を読んでいたり、映画『冷血』を観ていたりしたほうが
"より"楽しめる作品。
シーモアホフマンの演技にそそられて観たら最後の方には慣れてきて、、、、???
カップルがデートで じゃ、カポーティいっとくか?
っていうノリで観る作品ではないことは間違いないです。(笑
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