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白鳩ブログ:Version2 アグニの浄火

2016年09月11日 02時51分34秒 | カード情報(コード・ヴァナ
このカード、ちょっとヤバいんじゃないですか。
他のカードは再録のたびに少しずつ強くなっているのに、
よりにもよって今の環境で焼きコード系では一番弱いカードになってしまっている
アグニが据え置きって、調整してる人がちゃんとテストプレイしてないじゃないかと
不安になってくる。

最初に元も子もないことを言わせてもらいますと、
先攻初手S焼き、という動作自体が実は決まったところで大した威力でもないのではないですか。
Sサイズはブレイクできても、肝心のМサイズが倒せないならどうにもなっていないのでは?
オーディンの隣のスノトラ、あるいはスサノヲの隣の十勝を
先攻初手のアグニでブレイクさせることに成功したとしましょう。

そしたらそのゲーム、勝てますか?
たとえばスサノヲの場合、相手の後攻アタックが通ったらBP200まで上がるわけじゃないですか。
このBP200を残るМ、М、Sの3体のユニットでどうやって倒しましょう。
こっちのユニットは3体がノーマル状態で残っています。
ですがアグニを使ってしまったのでログは3点の差を付けられていますよね。
出来て3体の総攻撃でスサノヲをブレイクしつつアタックボーナス1点が限界では。
しかし先攻でアグニを使ってそのターンの戦果がHP1点どまりでは、
相手のアタッカーはまだ2体残っているのでそのまま2回殴られて負けじゃないでしょうか。
わたしが赤単牛頭を使ってる時に相手が十勝にアグニを撃ってくれたら、嬉しいです。
もし手札にディスペルがあってもそのアグニは通すと思います。
例外としてHPが残1点なら通すわけにはいきませんけど、
そういう盤面になってしまったらもはやアグニとか関係ない状況ですし。

先攻を取って、相手にレジストがないときに、BP60点の共闘ユニットをアグニで狙い落とした。
アグニの浄火というカードの使い方で、これ以上の使い道は無いと思うんですけど、
それやって勝てないとしたら、アグニの浄火ってどんな敵と当たった時にどうやって使うカードなのか。
ターンの最後に適当なSサイズユニットに撃ちこんで、交換するくらいの役にしか立たないのでは。
まあ、どうしても使いようのない手札ならこうするしかない使い道なんですけど、
コードカード1枚とユニットカード1枚を交換しているだけなので、これって実は損してるんですよね。
頻繁にそういう使い方をせざる得ないようなら役に立ってないという事なので、入れ替えたほうが良い。

6段のセットでは、赤単の天狗デッキが大幅に強化されています。
これはようするにこれまでのデータの蓄積で、
それだけ強くしないとAcコード焼きの戦術のデッキは勝てない
という結論が得られたということを意味すると思うんです。
それはまったくもって正しい判断です。
強化された現在ですら、強くなったというよりどうにか勝てるようになった、という段階なんですから。

なのにアグニの強さは据え置きで十分だと思ったならどこかおかしくないですか?
赤単はあれだけ反響残響を貰ってどうにか、
鎌鼬も1ターン目にウズメをキャストしつつ撃てる2ログならではの使い道や
鬼神楽との相性の良さがあって、それでも参式に強化されてるのにアグニはそのまま?
これはどう考えてもおかしい。
先攻でSサイズをコードで焼く、という「動作自体は通じれば強い」という勘違いしている気がする。
強いはずなのに活躍してないのはエオーが流行ってるから・・・、とか。
ヤマトタケルですら難しいんですから、S焼き自体が難しいのが真相ですよ。

スーパーアグニ
消費コスト3
[この効果はキャンセルされない]
「S」の敵軍ユニット1体を捨て山に移動させる。

たぶんここまでやっても今の環境だとそこまで強くないんじゃないかと思う。


クマリ・ランバクシー
岳田リツコ
ウシャス ×4
ハヌマーン ×4
カラⅡ ×4
サヴィトリ ×4
ウパナンダ ×4
ジャガッドガウリー ×4
ガンガーダラ ×4
マハーセーナ ×2
スーリヤの太陽の輝き ×4
アプサラスの誘惑 ×4
ヴァーユの乱風 ×4
アグニの浄火 ×4
インドラの矢 ×4

それでもアグニの浄火を使いたいなら、ということでちょっと古いデッキを持ってきました。
私が持っているデッキで、アグニの浄火を使用しているデッキは
このウシャスとサマエルデッキの2つがありますけど
サマエルデッキは明日でもいいので今日はこっちにします。

ウシャスデッキなので火力系のカードを全盛りです。
弱いというか、どうやって相手のHPを奪うのか、明確なプランが薄弱なので、
デッキとしては不完全なデッキですね。
先ほど書いた通り、S焼きをどれだけ成功させてもスサノヲやオーディンを倒す手段がなかったら
一向に相手のHPが割れないんじゃないか、ということです。

レシピを見ながらイメージしてもらえば分かると思うんですが、
このデッキでオーディンを撃破する手段は、インドラの矢を直撃させるか、
ユニット3体以上でアタックするかの2つしかないに近いです。
その上天眼もないので、相手がイングを使い続ける限りは
相手のHPは1点も奪う事は出来ないという事になるわけです。

1ターンの間に、オーディンにインドラの矢を撃ってイングを使わせた後、
さらに3体以上のユニットでオーディンにアタックする、という動作はゲームシステム上不可能に近いからです。
(アプサラスの誘惑で相手の反撃を完封したら出来なくもない?程度)
3体でアタックした後、オーディンにインドラの矢を当てる、だと可能なんですが、
それだとアタックボーナスすらもらえず、
次のターンに2体目のオーディンをキャストされるだけでしょう。

このデッキのユニットのアタックパワーでは
オーディンをブレイクできるだけのアタックダメージを1ターン中に2回発生させることはできない。
という事は、このデッキで毎ターン必ず先攻で、
ウパナンダやサヴィトリのアビリティやアグニの浄火がSサイズに対しては全部通ったとしても
相手はイングでオーディンだけ守ってさえいれば手札のイングが尽きない間はHPが減ることは無いのです。

つまり先攻のSサイズ焼きなんてそれ自体は防げようが防げなかろうがどうでもよい、という事です。
別にこれはオーディンとイングが特別にどうという事ではないです。
オーディンをアスモデウスの眼光握ったBP160以上のナニナニに入れ替えても似た状況作れますから。

このデッキに天眼が入っていないのは相手のイングが尽きるまでアプサラスの誘惑やハヌマーンの猿暴れで
こっちのHPも守り続ける想定だからですが、
リアクションでアタックダメージ上昇の手段を持っていない焼きデッキは基本的に持久戦でしか勝てません。
先攻Sコード焼きなんて、いくら撃っても強くない、というのはこういう事です。
勿論、持久戦には強いデッキだなんて事もありませんよ。
ハヌマーンが毎ターン山札を2枚ずつ削る上に
BPで負けているのでこっちは毎ターンコードを消費しないと膠着状態すら作れないんですから。