先日、思い立って伊勢原市・渋田川の芝桜を見に行った。
少し盛りを過ぎていたが水辺に彩りが映えた。
堤の桜が満開のころは人出がすごかったことだろう。
小田急の愛甲石田で下車して伊志田高校の傍から見当をつけながら歩くと、
渋田川に行き当たったので両側の景色を楽しみながら下流へ進む。
かなり下っても芝桜が見当たらず行き合わせた人に尋ねるともっと西の川だという。
後で渋田川は上流で二つに分かれ下流の方で再度合流しているのだと知った。
急ぐ旅ではないし草花などを観察しながら歩いて、芝桜の咲く川幅が狭い方の渋田川に着いたのだった。
芝桜を見た後は上流に向かった歩き小田急線を渡って伊勢原駅に向かう。
岸辺の道が行きどまりになってお寺の墓地を抜けさせてもらった。
このお寺は大慈寺といい太田道灌の菩提寺だそうだ。
そこから道路を渡って奥へ入ったところに太田道灌の墓所があった。
太田道灌は文武両道で26歳の時に江戸城を築いたが、のちに上杉宗家にうとまれ
56歳のとき主君の上杉定正によって伊勢原で暗殺された。
この墓は首塚とも伝えられており、近くの洞昌院にも胴塚と呼ばれる墓所がある。
洞昌院は荼毘に付されたところと伝えられ殉死した7人も葬られているそうだ。
少し暑かったが、自然の景色と歴史に触れた心地よいウオーキングであった。