ここ数年は家の近所の田畑や野原を歩き回って草木などの自然を観察してきた。
このあたりの植物はたいてい知っているつもりでいたが、この黄色い花に気づいたのは初めてだ。
アメリカキンゴジカ(アオイ科)アメリカ金午時花
友人が帰化植物のアメリカキンゴジカと教えてくれた。
田んぼから一段上がった車道沿いにたくさん咲いている。
ことし急に出てきたとは思えない。なぜ昨年まで気がつかなかったのだろう。
直径1cmぐらい。ちょっと変わった形の5枚の花弁と沢山の雄しべが根元で合着している。
その間から出てきた雌しべ(白っぽい)は大きく5裂している。
前の写真は9時25分ごろの写真だが、こちらは別の場所で9時20分ぐらいの姿。
これはすでにしぼみ始めているのだ。
場所によって時間差があるようだが、どちらにしても朝早く咲いて短時間でしぼんでしまうらしい。
少し前に見たスベリヒユと似ているので、開花している時間に通りがからないと気づかない。
これまで気づかなかった理由の一つだろう。
しぼんだ花弁は翌日には萼の外へと押し出される。
いつか開花から完全にしぼむまでの経過を観察してみたい。
実がはじけたところを見ると5つの部屋に分かれ、それぞれに種子が入っている。
種子には2本の角が生えているようで面白い。