東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

別所小学校5年生の田植え体験

2010年06月17日 | 農業体験



 17日早朝、今年も別所小学校の5年生達が田植え体験のため田んぼにやって来ました。田んぼ最寄のバス停でバスで来て、そのバス停から田んぼまで歩いてきました。かつては、小学校から田んぼまでの約4Kmを歩いてきたこともありました。しかし、ある年に炎天下を歩いて小学校まで帰る途中で、子供達数人が暑さでダウンしたそうです。その次の年から、田んぼ最寄のバス停までバスで来るようになったとか。

       田植えを始めた1組と、それを指導している保護者の方々


 私一人では2組もの子供達全員の田植えを指導することは無理です。このため、最初に保護者の方々に田植えの方法を教えました。そして、この保護者の方々が小学生達に田植えを教えました。私は子供達の田植えを見回ることに徹しました。

           田植えを始めた2組と、教えている保護者の方々


 田植えは、1組と2組がそれぞれの田んぼで同時に始めました。1クラス全員が一度に田んぼに入れません。1クラスの半分が最初に田植えして、残り半分が後半に田植えをしました。

         1組と2組がそれぞれの田んぼで同時に田植え開始
 

 田植えを教える保護者は大きく三つの係を分担してもらいました。一つは号令係一人です。田植え全体の流れを把握して号令をかけます。もう一つは田植えひもの両端を持つ係2人です。号令係の声で田植えひもを動かします。もう一つの係は苗を子供達に渡す係です。子供達が持っている苗が少なくなると、子供達に苗を手渡しします。

     1組後半の田植え             後ろに山の木々が迫る
 

 ほとんどの子供達は田植えが初めてです。また田んぼに入ること自体が初めての経験です。畦まではサンダルで来ますが、田んぼ内は素足で入ります。田んぼの泥に足を入れる感触に最初はキャーキャーを声を上げていました。

    2組後半、苗を渡す保護者          みんな仲良く並んで田植え
 

 この田んぼは一切農薬を使っていません。また化学肥料を入れていません。このため、お米の収量は多くありません。しかし、たくさんの小動物が住んでいます。田植えをしている子供達も田植えしながら、タニシ,いなご,ザリガニ,かになどに気が付いたようです。特に男の子達はかにやザリガニなどを捕まえていました。

            夏らしい日差しの中、5年生後半組の田植え


 田植えが終わると田んぼ脇の小川に直行です。小川には、山から流れ出た水が走るように流れています。飲むには適さない水ですが、泥で汚れた手足を洗うには十分です。水は坂になった岩を流れ落ちています。その岩で即席の滑り台を楽しめます。

    田植えが終わると小川に直行      手足を洗うと、滑り台を楽しむ
 

 この小川にたくさんの生き物が暮らしています。子供達は誰が最初に始めたのか、岩をはがし始めました。そして、出てきたカニを捕まえていました。カニを捕まえて見るのはいいのですが、決して持って帰らないように言いました。

           流れ落ちる小川の水で、汚れた手足を綺麗に洗う


 小川で手足を洗うと、田んぼ近くに生えているクワに実が成っているのを発見した子供達がいました。手を伸ばして実を取って甘い味を楽しんでいました。山クワのため実は大きくありませんが、黒い実はお菓子の甘さに慣れた子供達にも美味しいようです。その後、先生の合図で集合した子供達は、列を作って田んぼを去っていきました。

      田んぼ前に垂れ下がったクワの実を取って食べている子供達



            田植え体験をした5年1組の子供達


   

                             田植え体験をした5年2組の子供達 
 

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