私が小学生だった頃(1960年代初め)、父親がトラクターを購入しました。それまでは、歩行型トラクタ(通称:耕耘機)を使っていました。そのころ、父親は酪農を本格的に経営しようと、山を崩すなどして農地を広げて広大な牧場を作っていました。それまでの耕運機ではとても耕しきれないため、当時高価で珍しかったトラクターを購入しました。その時購入した古いトラクタが、使われないまま40年近く我家に眠っています。このトラクターを直してみようと思います。また実際に農作業に使ってみようと思います。トラクターの修理は去年、前輪の故障を分解修理して以来のことです。
古いクボタ製トラクターL15の全体、前輪も後輪も空気が無くペシャンコ
このトラクターの銘板を見ると、型名がL15となっています。L15に「R」が付いた水田用トラクターに、L15R形(1962=昭和37年)と言うのがあります。このため、L15Rの原型ではないかと思われます。これから推測すると、我が屋にあるL15型は、クボタで製造された国産初トラクターT15型の後継として1960年頃に製造されたものではないかと思われます。なにしろ私が小学生の頃ですので分かりません。父親が乗っているのを見たことはありますが、私自身は乗ったことも触ったこともありません。今私が使っているトラクターとはスイッチ,メーター,レバーが全く違います。
古いトラクターに付いている銘板 エンジンカバーを上げて調査
まずは、エンジンカバーを上げてエンジン部を見ました。水冷2気筒ディーゼルエンジンで、発電機が直流ダイナモ式であることぐらいしか分かりません。ハンドルがある操作パネルを見ると、さっぱり分かりません。一番驚いしたのはアワーメーター(累積使用時間)が無いことです。最初アワーメーターかと思っていたものはオイルメーターでした。バッテリーをつないでいろいろ操作してみると、電源スイッチ,方向指示スイッチ,そしてスタータースイッチだけは分かりました。アクセルレバーや前照灯スイッチなどがあるはずですが、今のところどれか分かりません。
ハンドルと全面操作パネル、使用方法が分からないスイッチがいくつか
この古いトラクターを観察していると、足元に吸入口の部品が落ちていました。何故落ちていたのかは分かりません。しばらくトラクター本体のあちこちを観察した結果、取り付けられていた位置が分かったため取り付けておきました。
足元に落ちていた吸入口部品 吸入口部品を取り付ける
トラクター本体をいろいろ調査した結果、特に大きな紛失部品や破損している場所はなさそうです。エンジンをかけてみる前にラジエターとエンジンオイルを調べました。この二つはエンジンをかける前に点検する必須項目です。
ラジエター内に水があるかどうか調べると、ほとんど水は抜けて無いようです。そこで、ジョロに水を入れてラジエターに補水しました。次にエンジンオイルを調べると、ほぼ規定量あるのでOKです。
ラジエター内に水を入れる エンジンオイルはOK
バッテリーをこのトラクターに積んで電線をつなぎました。そして、軽油をたっぷりと入れました。スタータースイッチを押してみました。すると、嬉しいことにスターターモーターが回ります。しかし、エンジンはさっぱりかかりません。ディーゼルエンジンのため、軽油が噴射管まで届かないのかも知れません。そこでしばらくエア抜きを兼ねて回し続けましたが、からきしエンジンがかかりません。から回りしている感じです。そこで、もう一度エンジン内部を調査しました。どうもデコンプレバーとアクセルに問題があるか適正位置でないのかも知れません。
問題があると考えられるデコンプレバー(上)とアクセル(下)
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いつも読み逃げですみません。
エンジンのかけ方ですが、もう知っておられたらすみませんが、このタイプはセルを回しながらデコンプを戻す掛け方です。
圧縮をかけたままではセルが回らないので、まずは圧縮を抜きヒーターを焼きます。
そして圧縮を抜いたままセルを回し、勢いが付いたところで圧縮をかけます。(アクセルは少し入れておく)
これでかかるはずですが、もしかからないようならフィルターの水抜きをしてエアーを抜き、再度チャレンジして下さい。
ディーゼルは何年かけなくても大概かかりますよ。
それでだめなら給気口に少しガソリンを垂らせば大丈夫ですよ。