我家には、婆様が使っていたとても古いロックミシン(今はない2糸式のLUKI BL2-205A)があります。このロックミシン、使わなくなってから20年以上経つのではないかと思います。古いとは言えせっかくあるロックミシン、使わない手はありません。
先日、布の端を縫うために試しに使ってみました。しかし、角の曲がり方が悪かったのか動かなくなりました。モーターがウンウンうなるだけで動きません。そこで、修理をすることにしました。治らなければ中古品(¥1,000~¥10,000)または新規(¥30,000~)に購入しようと思っていました。ダメ元で故障の可能性がある場所から順次、分解しながら調査していきました。マニュアルも何も無く5時間位にわたる苦行でしたが、なんとか治すことができました。布送り機構の故障でした。やれやれ、疲れ果てました!
ロックミシン内の布送りクランク機構を分解中
まずは、布埃が溜まりやすい針周辺を調べました。埃が挟まって動きにくくなっているのかも知れませんので。針抑え金や布送り板を外してみました。しかし、埃は少ししかありませんでした。埃を飛ばしても、動きにくさは変わりません。相変わらず、モーターはウンウンうなるだけです。そこで、横板を外したり底板を取り外しました。すると、ロックミシンの精緻な機械構造が現れました。
2糸式ロックミシン 抑え金を外す 布送り機構を調査
モーターでは動かないため、手で回しながら機構を観察してみました。すると、布送り機構がひどく硬いことが分かりました。そこで布送りを解除してみました。すると、モーターは正常に動き出し針も正常に上下しました。これで布送り機構が故障していることが確定しました。次に、布送り機構部品を全て分解してみました。精密な部品ばかりで、しかも指が入りません。分解するさまは、まるで知恵の輪を解いているようでした。各布送り機構部品を、前後左右にこじらせながら取り出しました。
布送り機構部品を丁寧に分解 分解して取り出した布送り機構部品
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