東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

美味しい栗カボチャと種食いカボチャの人工受粉作業

2015年09月08日 | 野菜:果菜

 我家では、2種類のカボチャを栽培しています。一つは栗カボチャです。ややねっとり系の甘い小さ目のカボチャです。てんぷらにすると最高です。もう一つは、今年初めて栽培している、主に種を食べるカボチャです。もともと、カボチャは種が大きいので種を食べることができます。炒って食べるようです。最近パンに使われているのをよく見ます。

                 よく茂った種食いカボチャの大きな葉


 このところ雨が多いためか、カボチャの実がなかなかできません。花びら内に水が溜まって腐る雌花ばかりです。このため、人工授粉をしてみることにしました。最初に、花が開いている雄花を探します。雄花はあちらこちらで咲いているためすぐ分かります。花びらを開くと、アリやマルハナバチが入っていることがあります。ハチは、ミツバチではなくマルハナバチが多くいました。

  咲いたカボチャの雄花      雄花の中にいるアリ     雄花に入るマルハナバチ
  

 雄花を根元でポキンと折って取り出しました。アリがいた場合は息を吹きかけて追い出します。そして、花びらを剥いで、雄花の雄しべをむき出しにします。これで、人工授粉の用意はできました。次に、雌花を探します。

  葉の上にとまったバッタ   花びらを剥いでいる雄花   花びらをすべて剥いだ雄花
  

 雄花はカボチャの葉の上の方に出ていますのですぐ分かります。しかし、雌花はカボチャの葉の下にひっそりと咲いています。そのため、葉をめくりながら探しました。すると、数個の雌花がありました。雌花の花びらを剥がして、雄花の雄しべを雌花の柱頭に擦りつけました。これで人工授粉の終わりです。ただ、今日はマルハナバチがよく飛んでいたので、人工授粉をする必要はなかったかも知れません。

                  雄花の雌しべを雌花の柱頭に擦りつける


 ところで、自然授粉で2個の種食いカボチャの実が大きくなっていました。一つはソフトボール大、もう一つはラグビーボール大の大きさです。他に数個の雌花がありました。まだ花が散ったばかりなので実が大きくなるかどうかは分かりません。3日後に台風がまたやって来そうです。風が吹くとカボチャの葉が寝そべるように倒れます。台風が反れてくれると良いのですが。

  花びらが散った雌花    ソフトボール大のカボチャ   ラグビーボール大のカボチャ
  

 私が好きな栗カボチャも大きくなっています。肥料が無くなってきたのか、所々黄色が目立つようになった葉です。ソフトボール大の実が一つ、直径2cm大の実が6個ぐらい実っていました。全部は大きくならないでしようが、4個ぐらい大きくなればなあと思います。この様子だと10月初めには収穫できそうです。このカボチャ、初春まで軒下で保存できます。

  栗カボチャの茂った葉   直径2cm程度の栗カボチャ  ソフトボール大の栗カボチャ
  


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