東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

タカキビ(砂糖モロコシ)の精白

2009年12月03日 | 麦,穀類,雑穀
 11月末に脱穀したタカキビに付いた殻を取ってから精白してみました。使った機械は米用のため、思ったようにはうまくいきませんでした。まずは、殻取りですが、もともとは殻が少ないタカキビは脱穀の段階でほぼ取れていました。今回殻取りに使ったので衝突式の籾摺機です。

       脱穀機を通して脱穀直後のタカキビ、殻が少し付着


 タカキビはお米より一粒重量が重いため、タカキビを入れた袋はお米に比べてずしりと重く感じます。一粒重量が思いためか風選時に風に乗りません。このため、籾摺機の中を何度も回っているようでした。モーターの回転数を上げないと吹き上げられないようです。しかし、時間がかかりますが待っていると籾摺機の籾排出口から出てきました。

     籾摺機に入れたタカキビ           衝突式の籾摺機
 

 今回は衝突式の籾摺機を使いましたが、摩擦式の循環籾摺機の方がよい結果が得られたかも知れません。
 殻を飛ばした後、精白をしました。これまた米用の一回通し式の精米機を使ってみました。細かい網で玄米の表面を擦る方式ですが、タカキビは表面が硬いためか思ったようには精白できませんでした。

                 一回通し式の精米機でタカキビを精白


 台風のために臨時に刈り取ったタカキビのため、粒の大きさがまちまちでした。そして、お米より粒が硬いことも原因でしょうか、お米のようには白くなりませんでした。自家用として食べるには問題ありませんが、白く精白されたタカキビにするにはやはり摩擦式で何度も循環させる精米機を使った方がいいかも知れません。しかも適度な湿度をもたせると、より白く精白できるかもしれません。来年試みようと思います。

           次々に袋に排出される中途精白されたタカキビの粒


 精米機を通したタカキビ粒をよく観察すると、硬い表面には赤い皮が少し残っていました。しかし、胚乳部分はちゃんと取れていました。たくさんのタカキビ糠も採取されました。今後この中途精白されたタカキビを調理してみようと思います。もともとは砂糖を作るためのタカキビなのですがどんな味がするでしょうか。

          窪んだように胚乳部分が取れたタカキビ粒

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