東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

藍染めに備え、藍の苗を植え替え (3/3)

2024年06月06日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 前回は一畝だけ藍の苗を植え替えましたが、今回は植え替え体験にやってきた親子がいたので思いのほかはかどりました。四畝全てに苗を植え替えできました。まだ苗はたくさん残っているので、希望者があれば差し上げようと思います。今後は雑草を取ったり施肥したりの管理が中心の作業となります。七月終わりに最初の収穫をしようと思います。

          植え替えた藍に水をかけた後、土寄せをする


 さて植え替え体験ですが、最初に植え替えする畝作りです。平クワを使って筋を引くように溝を掘ります。そして、その溝にジョロで水をたっぷり与えます。晴天続きのため植え替え後に苗が枯れないようにするためです。次に藍の苗場から苗をスコップで掘り上げます。混じった雑草を取り除いて、藍を二株ごとに分けます。
 次に湿った溝に苗を10cm間隔で置いて行きます。根が乾かないようにジョロで水をかけます。このようにしながらすべての溝に藍の苗を置いていきました。そして、根元に土寄せをします。最後に地面を平クワで優しくトントンします。これで植え替えが終わりました。

  溝にジョロで水やり    藍の苗を掘り上げ    藍の苗を選り分け
  

 江戸時代から明治時代にかけて、田布施町は藍染めが盛んで藍の栽培も行われていました。その紺屋の記録が郷土館に展示されています。藍染めした布を田布施川でさらしている昭和初期の写真も残されています。しかし、いつしか藍染めが廃れてしまいました。そして、藍染めが盛んな町だったことを知る人もいなくなりました。

  何度も藍の苗を掘っては選別      藍の苗の植え替え終了、ご苦労様!
 

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