東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

ほぼろを編むための駒を新たに作る(1/2)

2024年06月05日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 三月にシダを煮たついでにクルミの皮を剥がしました。その皮を剥いだ枝がたくさん残っています。クルミの枝はとても硬くて重量感があります。さらに皮を剥いでいるので表面はなめらかです。薪として燃やすのはもったいないので、ほぼろを作る時に使う駒(一組六個)に加工してみました。

         一組六個の駒を製作途中、鉈でおよその形に整形

 長めのクルミの枝を探して六等分にノコギリで切り分けました。硬いのか水分を含むためか、ノコギリが引きにくいです。一つ切り分けるとその都度鉈で大まかに整形しました。枝の片方を尖らせるように割り、下部途中を窪ませるように割りました。一つの駒を整形し終わると、次の駒をノコギリで切り分けました。

  駒にしたクルミの枝   鉈で駒になるよう整形    窪みになるよう整形
  

 ところで、鉈は子供の頃によく使いました。小学四年生から高校卒業まで風呂焚き当番でした。山から降ろした枯れ木を最初ノコギリで大まかに切り分けます。次に鉈や斧でさらに小さく切り分けるのです。その時の傷が手に残っています。
 鉈を使った記憶が体に残っているようで、難なく駒を整形することができました。鉈を使ったことがない人に危険な作業です。今の子供は五感を使った体験が圧倒的に少ないです。個人的な事ですが、将来のモノづくり日本が心配でなりません。

  駒を一つ整形するたびに枝を切る       大雑把に整形中の駒
 

コメント (2)
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