東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

七輪による陶芸試作 1度目失敗、2度目成功

2017年06月25日 | イベント,行事



 先日、田布施町で採取した陶土で土器や小物を作りました。ちゃんとした窯で作るには量が少ないため、七輪を使って焼きました。たまたま数年前、ある公民館で不要になった七輪をいただいていました。その七輪を使って、初めて陶芸に挑戦してみました。どうなることやら、不安で仕方ありませんでした。

 カセットコンロで炭に着火   ドライヤーで送風     七輪上部から排気
  

 炭火の熱が逃げないように、七輪2個を合わせるようにしました。炭火はカセットコンロで着火し、着火した炭火を七輪の底に置きました。そして、その上に新たに炭を詰めました。さらにその上に、作った土器などの土製品を置きました。空気取り入れ口にはドライヤーを置いて送風しました。しかし、1度目の初挑戦はみごとに失敗しました。

            七輪窯の全容、中に着火した炭と土器


 私は焼き物などこれまで一度も経験したことがない全くの素人です。1度目は温度上昇が早すぎたようです。おそらく10分程度で一気に1000度位に上昇したのではないかと思います。温度が上がっている時に七輪窯の中で何度が破裂音がしました。土器内に残ったわずかな水分が一気に蒸発して爆発したのでしょう。または、土器内の空気小胞が一気に膨張したのでしょう。また、土器が木炭に接触していたのか、どの土器も表面が黒く変色していました。

           今回の七輪窯陶芸に参加した方々


 1度目の失敗を反省して、2度目は次のようにしました。①温度上昇時間を長くする。30分かけて1000度位に上昇するようにしました。そのため、七輪の空気取り入れ口の開け閉めやドライヤ―の送風量を工夫しました。②土器が直接木炭に接触しないで焼くようにしました。これが大成功でした。2度目は全く破裂音がしませんでした。つまり、焼いている途中で壊れる土器がまったくありませんでした。

    七輪上部から吹き出る炎        1度目の失敗した土器の数々
  

 一部の土器は木炭に接触したようで黒くなっていましたが、ほとんどは黒くなっていませんでした。焼く前とほとんど同じ色のままでした。そして、焼けたかどうかを確認するため、土器を叩いてみると金属音のような音が響きました。特に、下画像のAとBは鉄琴のような素晴らしい音が出ました。今後はこれらの土器に釉を塗って完成しようとと思います。たかが焼く作業ですが、奥深いことを初めて知りました。

       2度目に成功した焼物、叩いてみると特にAとBは鉄琴のような音

コメント
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