約一ヶ月ぶりに少年少女発明クラブがありました。今月は、私が工作を企画・指導しました。今回の工作目的は、子供達に工具をどんどん使ってもらうことです。そのため、ビー玉が釘のガイドに沿って左右に落ちる遊具を作ってもらいました。いわゆるパチンコ玉が釘に沿って落下するような遊具です。
最初、二人に一枚の板を渡しました。その板をノコギリを使って切る作業から入りました。子供達が加工しやすいように、少し高価でしたが桐の板にしました。
私が見本として作った作品 ビー玉,釘,板を受け取る さあ、ノコギリで板をカット
ノコギリで板を切る前にものさしで線を引きます。その線に沿ってノコギリで板を切るのです。まっすぐ板を切ることは、簡単そうですがなかなか難しいようです。 ノコギリを使っている子供達を見ると、上手な子とそうでもない子がいます。普段ノコギリを使ったことが無い子は、どうしても線からだんだん外れてしまいます。今回は、線から外れてもよいのでとにかくノコギリをたくさん体験してもらいました。
指導員と一緒に板を切る 一人で板を切る 切断面を綺麗に研磨
何とか板を切っても、切断面は不連続です。そんな時は、木工用ヤスリで磨きます。そして、次に釘を打ちます。ビー玉が、釘に沿って滑るように落ちるには、ビー玉直径の1/2の長さ位の間隔で釘を打つ必要があります。釘をどのように打つか、釘を打つ前に板に下書きすると良いです。思い思い好きなように釘打ちデザインしてもらいました。
釘をどのように打つか、板に下書きしてから釘を打つ
子供達を見ていて面白いことに気が付きました。打たれた釘は、その子供の個性をよく表しているのです。きっちり等間隔に釘を打つ子供は几帳面なのでしょう。多少釘の間隔が不規則な子供は作業が早いようです。見ていると、男女の差ではなく個人の差のようです。このような個性を持った子供達が社会に出た時、どんな大人になるのか楽しみです。
ものさしで、釘打ちデザイン 釘を打つ場所を下書き どんどん釘を打つ
板に釘を打つ個所を下書きすると、どんどん釘を打ちます。今回一番多く使う工具は金槌です。人が生活する上で、打つ行為はよくあります。代表的なものは、包丁でトントン野菜を切る行為です。肩,腕,指を上手に使わなければ、包丁を微妙に使い分けることができません。金槌をどんどん使って、腕や指を柔軟に使えるようになって欲しいと思います。
見た目も大切です、釘を打ち終わって板を綺麗に飾る
今回は、工具をどんどん使ってもらうことが目的です。手順は子供達の自由にしました。そのため、最初に絵を書く子、いきなり釘を打つ子、下書きをして釘を打つ子、別の板に試し釘を打つ子など、さまざまでした。今回出来上がらなかった子は、次回作業を続行して完成します。次回の終わり、ビー玉が転がる様子をみんなで発表します。
ノコギリを使い、金槌を使うだけの工作でしたが、予想した以上に子供達が夢中になっていたのは意外でした。家に帰って続けたい子供が数人いたため、釘と金槌を貸しました。
絵を書いてから釘打ち 別の板に試し釘打ち 掃除してサヨウナラ、次回また