12月に入って毎朝霜が降るようになりました。早朝庭に出ると、野菜は薄雪が降ったように白くなっています。葉が凍っているのでしょうか、葉を触るとポキンとまではいきませんが、裂けるように折れます。
この季節になると、夏の間に伐採した木が乾いていて、とても燃えやすくなっています。夕方近く、我家東の山に夕日がかかる頃になると、ほぼ毎日たき火をしています。毎日燃やさないと、伐採した木々を処分できませんので。
夕日に染まる我家の東側の山、この頃にたき火開始
たき火は子供の頃からよくしていました。また風呂たきも私の仕事でした。事前に山に行っては枯れ木を伐採し、引きずるように山から降ろしていました。降ろすと、ノコギリで30cm位の長さに幹を切ります。そして、斧でその幹を割りました。
ある時、さらに木を細く割ろうと鎌を振り下ろしました。しかし、当たり所が悪くて手の甲に刃が当たってしまいました。軍手をはめていましたが、みるみるうちに血で赤く染まっていきました。いまでも、その傷跡がまだ残っています。子供の頃は、このようによく怪我をしました。
細い木の下に紙を置いて着火 細い木に火が燃え移り、着火成功
たき火をしていると、体の前は熱くなり夏のようですが背中は冬のままです。体中が均等に暖かくなるように、たき火側を向いたり、後ろを向いたりします。炎が上がっている間は、炎の大きさによって暖かさが上下します。体を温めつつ、次々に伐採した木々を火の中にほおり込みます。その一方で、火の粉が飛ばないように炎の大きさを調整します。ボーっと座って温まっている暇はありません。
炎が勢いよく上ると、熱くなって真夏のよう
体を温めるにちょうど良いのはおき火です。炎は上がらず、炭火のような状態の時です。ちらちら燃える炎を見ながら、のんびり椅子に座って火を管理します。まんべんなく木が燃えるように時々、燃え残りを炎の中に押しこめます。
椅子に座ってただひたすら、ボーっとおき火を見つめる至福の時間
だんだん周りが暗くなっていく中、おき火を見ながら椅子に座っている時が至福の時間です。時を忘れてただひたすらに、ぼんやり火を見つめます。
周りがすっかり暗くなった中、赤く光る残り火