おんぼろ中古ハンマーナイフモアの刃の交換に手間取っています。手間取っている理由は、刃を交換したり油をさしたりするメンテナンスの形跡がなく、刃を止めるピンや割ピンが錆ついて固着していたためです。まず割ピンを外すのが大変です。いくつかの割ピンは破損してしまいました。
刃の交換に手間取っている中古ハンマーナイフモア
一番やっかいだったのは、割ピンが破損して残骸がピンの穴に取り残されて詰まってしまうケースです。この穴が詰まってしまうと、新しい割ピンを通すことができず、結果的に刃を交換できません。細めのドランバーや釘を叩きこんでみましたが、一向に取れません。やれやれ。
ピンの穴に取り残された割ピンの残骸、摩耗してできた段状の窪み
穴に取り残された割ピンの残骸は、ドリルで取り除くことにしました。ピンの穴径と同じ4mmのドリルを使って、穴を開ける要領で残骸を取り除くことにしました。ドリルをこのような目的に使うのは初めてのことです。
穴径と同じドリルを選択 穴に当てて径が合うことを確認
ピンを万力で挟んで、ドリルを穴に通して回しました。すると、簡単に穴が開きました。これで、割りピンを通すことができます。しかし壊れた割ピンは新たに購入するしかありません。近くのDIYのお店に行って割ピンを購入しようと思います。売っているか心配です。
ドリルを使ってピンに穴を開ける 割ピンの残骸が取れた穴
このように割ピンが破損すると、残骸がピンの穴に残ってしまいます。一度残骸が穴に残って詰まると、その残骸を穴から取り出すにはドリルを使うしかありません。ハンマーナイフモアの5刃が3列あります。つまり、全部で15刃を交換しなければなりません。割ピンが固着しているため、一日に1列5刃を入れ替えするのがせいぜいです。
根本のピンを外して、刃をひっくり返し再びピンで止める
しかしながら、割りピンが壊れるとピンを止めることができません。今回割りピンが3個壊れてしまったため、3刃は外したまま取り付けることができません。刃を再度取り付けることができなければ、刃を交換したことになりません。そこで昔、細い釘を割りピンの代わりに使っていたことを思い出しました。今、釘を使うことはそれほどありません。しかし私が子供の頃は、釘を使って遊んだり,叩いて平らにしてナイフにしたり,電磁石に使ったり,手裏剣に加工したり,ヤスリでこすって鉄粉にしたりと、何にでも加工しました。釘は軟鉄ですので、子供の私にも容易に加工できたのです。今回、割りピンの代用として釘を使うことにしました。
壊れなかった割りピンと止めピン 細い釘をねじって割りピンの代用に
いろいろ創意工夫しながら、刃を交換していますが、一列交換するだけで腰が痛くなります。無理な姿勢での交換作業のためです。寒い野外での農機具修理は体にこたえます。しかし、残り一列の交換で全ての刃を交換完了ですので頑張ろうと思います。
壊れなかった割りピン、刃を入れ替え後に元のように止める