東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

柳井市 伊陸(いかち)の氷室岳を散策

2012年12月19日 | 歴史探訪他ウォーキング

 午後空いた時間があったため、柳井市伊陸(いかち)の北にある氷室岳に行ってみました。この山は、伊陸方面を通っていてとても目立つ山でした。以前この付近を通っていて、登山口の標識があることに気が付きました。そこで、今回その標識を目当てに登ってみることにしました。柳井から伊陸に行き、伊陸小学校からそのまま北に行くと、周東高域農道との交差点にその標識があります。

      氷室岳登山口の標識                登山口から少し入ると高山寺
 

 標識を過ぎてしばらく行くと高山寺がありました。そのお寺の門の前に建てられていた説明を読むと、なかなか由緒あるお寺のようでした。柳井市のホームページによると、この本堂の裏の西北西隅にある大きなモクセイは伊陸の文化財になっているそうです。今度このお寺に来ることがあれば見学しようと思います。
 そのお寺をすぎると、ぐっと道が南にカープしていています。そして、林に入る林道入口にこの山の標識が立っています。この標識を読むと、8合目に和同4年(西暦711年)に造られた氷室大権現跡があるそうです。そもそも「氷室」とは、冬の間に氷を貯蔵して夏まで保存するか冷蔵するための施設(室:むろ)のことです。大昔に氷を保存する施設か何かがあったのでしょうか。

    展望がないまま延々と林道            南側が開けるも、霞で遠望悪い
 

 展望のない林道を延々と進んで高度をかせいでいると、突然終点に着きます。その終点には、工事用車両が2,3台駐車していました。そして、終点の眼前にパラグライダーの広い離陸場がありました。休日にはこのポイントから離陸するパラグライダーがあるのでしょう。その離陸場はなかなか良い絶景地点でもあります。その離陸場で絶景を見ながらしばし休憩しました。

             氷室岳頂上直下の、パラグライダー離陸地点からの絶景


 林道終点から石階段が上に向かって続いていました。5分位その石階段を歩くとあっけなく頂上に着きました。頂上はアンテナの取り壊し作業中でした。工事している数人の方々に聞くと、壊しているのは地上アナログ放送用の施設だそうです。その取り壊し中の施設を避けるようにして頂上に立ちました。

     頂上に続く石階段を上る          取り壊し中の地上アナログ放送施設
 

 頂上に立つと、胸がすくような高度感あふれる絶景が広がっていました。氷室岳は独立峰ですので、アンテナさえなければ360度の景色を楽しむことができます。工事している方に聞くと、天気が良いと瀬戸内海越しに四国や九州が見えるそうです。今回は霞がかかっていたため、それほど遠望できませんでした。

              胸のすくような高度感、北に広がる下界を遠望


 北側は絶景を楽しむことができましたが、南側は霞と逆光であまりよく見えませんでした。なんとか、山の形を確認できる程度の景色しか見えません。その中でも、琴石山や三ヶ岳をなんとか確認できました。大平山や岩城山などは霞ではっきり分かりませんでした。なお、眼前に広がる伊陸の町や畑はなんとか分かりました。

            下界に広がる伊陸の町や田畑、丸は琴石山、その右は三ヶ岳


 田布施に住んでいると、あまり伊陸方面に来ることがありません。そのため、この氷室岳を知っている人はまれです。今回この山に来て、周東地区にまだまだいい山があることに気が付きました。この氷室岳の北に広がる高照山も、なかなか良い山のように見受けられます。いつか行ってみたくなりました。下山は同じコースを戻りました。再び林に囲まれた林道をひたすら下りました。 

   なだらかなパラグライダー離陸場             同じ林道をひたすら下山
 

 この氷室岳に登って遠くの山々を遠望していると、私が20代の頃神奈川山岳会に所属中に登った数々の北や南アルプス,登攀,沢登り,そして冬山登山をしていた頃を思い出しました。しかし今は当時のように若くはありません。今後は、この周東地区の山々,平地の史跡,そして里山などをのんびりと楽しく健康的に散策しようと思います。なお、周東広域農道の氷室岳登山口標識から高山寺まで0.1Km、そして高山寺から氷室岳頂上まで3.7Kmです。

                ふもとの高山寺付近から、氷室岳を振り返って

コメント
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