東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いgeneral製真空管ラジオ6S-16の修理(1)

2011年04月16日 | 古ラジオ修理工房



 久しぶりに真空管ラジオを修理しようと思います。真空管を触るのは30年ぶり位でしょうか。子供の頃、ラジオは真空管方式のものしか知りませんでした。当時の真空管ラジオは重厚で大切な家具のような存在でした。子供は気安く触れませんでした。

              故障してラジオ放送が受信できない真空管ラジオ


 最後に真空管を使って工作したは30年位前です。コンデンサヘッドホン(STAX)を真空管で駆動する装置を作ったのが最後です。コンデンサヘッドホン(STAX)は、高音域がとてもシャープに再現できるヘッドホンでした。その装置は、山口県の実家に置いてあり今でも使えます。その後、自作した真空管ラジオなどは壊したり無くなってしまいました。ただし、6WC5,6D6など真空管そのものはストックとして保存しています。

      暗いマジックアイ                     全体的に暗い照明
 

 今回修理してみる真空管ラジオの故障箇所は、暗いマジックアイ,照明が全体的に暗い,チューニング指針が動かない,ラジオ放送を受信不能,Radio/Phone切り替え時ランプ点灯不良です。なお、ラジオ放送を受信しないのは、チューニング指針が動かないことが原因のようです。

    Radio/Phone切り替え表示              Phone時だけ点灯  
 

 まずは、シャーシを出してみました。トランジスタラジオの基板と比べて、本体やシャーシが大きいのでとても楽に取り出すことができます。取り出しながら、手の感触などが懐かしい気持ちになりました。

       シャーシ固定のネジを外す          音量調節などのつまみを外す
 

 一気に故障を直すのではなく、まずはどこが故障しているか簡単に調査しました。ダイヤル指針が動かない故障は、ダイヤルつまみを回しても空回りしていることが原因と分かりました。そもそもダイヤル糸がダイヤル指針を通っていません。全面的にダイヤル糸を張り直す必要があります。バリコン直結のプーリーを手で回すと、ちゃんとラジオ放送を受信するではありませんか。回路自体は正常のようです。

     ダイヤル指針が動かない故障は、ダイヤルつまみを回しても空回りが原因


 続いて、シャーシを出した状態で通電してさらに調査しました。ダイヤル表示を照らす6.3Vのパイロットランプのうち、1個はランプそのもの無く、2個のランプはフィラメントが切れていました。また、Radio/Phone切り替え時ランプのうち、Radio側のパイロットランプのフィラメントも切れていました。暗いマジックアイは交換しかないようです。はやる気持ちを抑えて、のんびりと修理しようと思います。

               6個のパイロットランプのうち、2個だけ正常に点灯

コメント
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