東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古いgeneral製トランジスタラジオ6G630の修理(5)

2011年01月15日 | 古ラジオ修理工房

この古いGeneral製トランジスタラジオ 6G630の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理( 1/11) 修理( 2/11) 修理( 3/11) 修理( 4/11)
  修理( 5/11) 修理( 6/11) 修理( 7/11) 修理( 8/11)
  修理( 9/11) 修理(10/11) 修理(11/11)

 昨日に続いてgeneral製トランジスタラジオを収納する革製品を修理しています。しかし、ちょっとくらい水を濡らしただけでは古い革はなかなか伸びてくれません。ちょっとした冒険ですが、革全体を水に沈めて見ることにしました。こうすれば、いやがおうでも水が浸透すると思います。

              ボールに水を入れて、その中に革を沈める


 革に水が浸透して全体がちょっとずつ緩んで伸びてきたのか、スナップの雄型と雌型が合うようになりました。すかさずスナップを止めました。これでなんとかラジオを革で包むことができました。しかし、それでも無理な力が革にかかっていることが分かります。

        スナップを止めて、なんとかラジオを包むことができるようになった革


 革は強い力でラジオを締め付けているようです。スナップ付近に微細なひび割れが発生していました。しかし、このまま濡れた革を急に乾かすと縮んでしまいます。縮むと革が裂けてしまうかも知れません。どうしたら革を緩めたまま乾燥できるのでしょうか。まったく未経験のことなので頭をかかえてしまいました。

     ひび割れが入った革                  ひび割れした別の箇所
 

 一気に乾燥させてしまうと、革が急速に縮んでちぎれてしまう可能性があります。このため、ゆっくりと乾燥させてみることに賭けました。その方法として、濡らしたタオルでラジオを包んだ革全体をくるむことにしました。こうすると、湿ったタオルにくるまれた革がゆっくりと乾燥していきます。すると、革が伸びたまま乾燥するのではないかと思います。さっそく濡れたタオルでラジオをくるんで2~3日かけてゆっくりと乾燥させてみることにしました。成功するでしょうか?

          濡れたタオルでラジオを収納した革を包む、2~3日かけて乾燥

コメント (1)
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