気弱な中学教師が、北新地のホステスに惚れてプロポーズしたら結婚することに・・・。結婚生活を送るなか妻の過去が気になりだしたころ、妻は「胸が痛い」と言って体調不良に・・・。
全編関西っていうか大阪で撮影されていて、出演者のほとんどが大阪弁をネイティブに喋ることが出来るのは嬉しい限り。谷九がなにげに写ってるんだもんなぁ・・・。
八島君とサトエリの夫婦が可愛らしくて羨ましいぞ・・・。しかし、こんな嫁がいたら完璧じゃねえか！池田敏治監督にこんな物語が撮れるなんて・・・結構驚いた。
前作の『櫻の園』は私の中では10本の指に入る名作でした。その監督の中原監督がタイトルは同じままですが、全く違う内容の作品を作りました。前作とは比べることは出来ませんが、内容とかシーンに前作とリンクするものを見つける度に嬉しくなってしまいます。
前作が「桜の園」を上演する前約2時間の話だったんですが、今回は演劇部を作ることから上演されるまでと期間の長い話です。前作のような濃密さはないのですが、少女たちの心境の変化という点ではわかりやすいものになっています。まあ無理から出てくるオスカーのタレントたちを気にしなければ・・・。
しかしよく考えれば昔の方が校則違反は多かったんだよなぁ・・・現代の子の方がおとなしいってことなのかもしれません。
原作は読んでません・・・。
麒麟田村の実話をベースにした作品ですが、小池徹平が頑張ってます・・・ただ14才の中学生には見えません・・・しかしそれ以上に池脇千鶴の高校生って方が無理がないか？でも、池脇がしっかりした演技を見せているので予想以上にいい作品でした。
大阪が舞台なだけに関西出身の方が多く出てましたが、イッセー尾形の大阪弁はいただけません・・・演技がいいだけになおさらです。
ただ、予告編でいろんなシーンを見せすぎです・・・話の展開が読めてしまうじゃないですか。
発想は面白いと思うし、脚本も悪くはないと思うんだけど・・・ちょっとありきたりな話になっちゃったのは残念！それとオチが途中から判ってしまうのも残念・・・ただ、どっちが本物かで迷いましたが。
前半のコメディ調を最後まで続ければ良かったのにとは思いますね・・・それの方が、いいシーンが際だつしね。
余命幾ばくもない父親から、30数年前に付き合っていた彼女を捜して欲しいと頼まれた次男。次男は会社を経営する父の冷徹な態度を嫌っていたが、やむなくその彼女を捜す内に変なめまいに襲われて、30数年前にタイムスリップすることに・・・。
まあ父の過去を探る旅・・・それがたまたまタイムスリップだったということなんですね・・・。まあそれそれはそれでいいんですが、過去のシーンがしっくりこないというかなんというか・・・。それにあんなに関わってる訳だし、父親も子供の顔が「ヤマザキ」に似てるってことに気づいてもいいと思うんですけどね・・・。
役者さんたちが平均点以上の演技をしているのに、脚本というか監督の方針がなんか勿体ない気がしました。
