塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 問題作が傑作に エロシェンコ氏の像

2023-05-18 02:53:37 | ミュージアム巡り_2023
 続いて、中村彝(つね)の「エロシェンコ氏の像」(Portrait of Vasilii
Eroshenko、1920年作、1977年指定)。
 描かれている人物は、ロシアから来日していた盲目のエスペランテ
ィストで詩人、童話作家のワリシー・エロシェンコ。中村の友人で画
家の鶴田吾郎が国鉄・目白駅のホームで彼を見かけ、その風貌に魅せ
られて中村に絵を描くことを提案したもの。
 中村は当時、ルノワールの影響を受けており温かみのある色調、柔
らかく流動的な筆致を得意とし、さらに人物の粛然としたシルエット
にはレンブラントにも傾倒していたことが伺える。
MOMAT(千代田区北の丸公園3-1)
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