塩哲の色不異空

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ミュージアム巡り 問題作が傑作に 道路と土手と塀

2023-05-19 02:54:00 | ミュージアム巡り_2023
 続いて岸田劉生の「道路と土手と塀 (切通之写生)」(Road Cut through a
Hill、1915年作、1971年指定)。
 この作品は、明治神宮へ通じる参道造営工事中(1915年)の代々木風景。む
き出しの赤土坂道、その先に澄んだ青空、そして山内公爵家の石塀、2本の
電柱。岸田はその開発現場をリアルに描いている。
 当時はゴッホなどの新進画家がもてはやされた時代で、あえて古典的な手
法をとった岸田の作品を、時代錯誤と揶揄した声もあがったという。しかし、
岸田は流行にとらわれず、写実を突き詰めた独自スタイルに評価を高め1971
年に重要文化財に指定。
MOMAT(千代田区北の丸公園3-1)
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