続いては、「本阿弥光悦肖像」(1915年、富岡鉄斎:賛、神坂雪佳:画、
1幅、絹本着色、京都・光悦寺所蔵)。
淡い黒の薄衣を羽織り、円満豊福な相貌で座した光悦の右手には
「法華経」の1巻であろう経巻を持っている。先ほどの「光悦座像」
を元に雪佳の創意を加えて描かれた後、鉄斎が画上に賛を記している。
光悦は、刀剣の研磨や鑑定を家職とする刀剣界の権威である本阿弥
家に生まれ、刀剣を見定める審美眼と感性などが後半生に花開く事に
なる。日蓮法華経を信仰し、法華信徒だった。様々な美術工芸分野の
職人と交流し造形を深めていった。
TNM(台東区上野公園13-9)
1幅、絹本着色、京都・光悦寺所蔵)。
淡い黒の薄衣を羽織り、円満豊福な相貌で座した光悦の右手には
「法華経」の1巻であろう経巻を持っている。先ほどの「光悦座像」
を元に雪佳の創意を加えて描かれた後、鉄斎が画上に賛を記している。
光悦は、刀剣の研磨や鑑定を家職とする刀剣界の権威である本阿弥
家に生まれ、刀剣を見定める審美眼と感性などが後半生に花開く事に
なる。日蓮法華経を信仰し、法華信徒だった。様々な美術工芸分野の
職人と交流し造形を深めていった。
TNM(台東区上野公園13-9)