塩哲の色不異空

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ミュージアム巡り 光悦の大宇宙 片岡氏家系

2024-06-22 04:58:48 | ミュージアム巡り_2024
 次は、「片岡氏家系」(宝暦9年・1759、紙本墨書、31/106.5cm、1
巻)で、光悦の父・光二が出た片岡家に伝わった系図。元祖を鎌倉時代
初期の武将・片岡八郎常春とし、室町時代初期から戦国時代前期の武
将・多賀豊後守高忠から六左衛門宗貞まで歴代の党首とその家族の系
譜が記されている。

 光悦の父・光二はこの系図によると、本名を片岡治郎左衛門といい、
多賀豊後守高忠からみて玄孫にあたる。
 奧書にある宗久は、六郎左衛門の子である六右衛門の曽孫弥兵衛宗
久だ。六郎左衛門乗信入道の次男が養子となって光悦を継いだ光嵯
(次郎左衛門)で、さらに光嵯の兄・乗嵯の嫡男として六左衛門乗春忠
英が示され、その室を光悦の娘“くす”(妙潤)としている。
 本系図から通婚を重ねることにより片岡家と本阿弥家が支え合った
事がうかがえる。また、名門武家の片岡家徒の婚姻関係を密にするこ
とにより、本阿弥家の家格をあげていった事もわかる。
TNM(台東区上野公園13-9)

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