続いては、「刀匠系譜切」(江戸時代、紙本金泥・下絵墨書、24.8/
34.8cm、一幅)。こちらは刀剣の価値判断のために、諸国の代表的な
刀工の名前や系譜、作風、押形などを記した刀剣伝書。
本品には刀剣に関する内容、光悦流の書風、金泥絵の料紙装飾から、
本阿弥光悦筆、俵屋宗達下絵と伝わる。
具引き地に金泥で松林、墨絵で薄を表し、余白に刀工名を墨書して
朱線で結んでいる。内容は、新藤五国光から始まり行光、正宗、貞宗
と続く相州鍛冶の系譜だ。横長の本紙の中央に折れ線と紐綴じの痕跡
があり、本来の冊子本だったものが、後に分割され掛け軸に仕立てら
れたと考えられる。
この制作の背景には、当代きっての能書で有名な光悦に、家業の刀
剣に関する内容を披瀝したと考えられる。
TNM(台東区上野公園13-9)
34.8cm、一幅)。こちらは刀剣の価値判断のために、諸国の代表的な
刀工の名前や系譜、作風、押形などを記した刀剣伝書。
本品には刀剣に関する内容、光悦流の書風、金泥絵の料紙装飾から、
本阿弥光悦筆、俵屋宗達下絵と伝わる。
具引き地に金泥で松林、墨絵で薄を表し、余白に刀工名を墨書して
朱線で結んでいる。内容は、新藤五国光から始まり行光、正宗、貞宗
と続く相州鍛冶の系譜だ。横長の本紙の中央に折れ線と紐綴じの痕跡
があり、本来の冊子本だったものが、後に分割され掛け軸に仕立てら
れたと考えられる。
この制作の背景には、当代きっての能書で有名な光悦に、家業の刀
剣に関する内容を披瀝したと考えられる。
TNM(台東区上野公園13-9)