続いて、「刀 無銘 正宗」(名物:観世正宗、鎌倉時代、相州正宗作、
鍛鉄製、刀長64.2/反り1.8cm、1口、TNM所蔵)。正宗は鎌倉時代後
期に活躍した相州鍛冶で、地刃の鍛えと沸の美しさが特徴の相州伝の
大成者。本品は“正宗”の中でも逸品で、真骨頂が発揮されたもの。
刀身は鎬造、庵棟、大磨上により太刀を打刀に仕立て直されている。
表裏には棒樋を掻き、樋中腰元に彫り物が施されている。差表には梵
字と剣形、差裏には梵字と倶利迦羅龍王が浮彫。
地鉄は板目に木目を交え肌立ち、地景もくまなく入り地沸が厚く入
っている。刃文はアバウトなのたれた互の目調の乱刃などで荒く沸づ
いて、刃中の働きに目を見張る。
本品の号は、能楽・観世家に伝来したことに由来し、宗節と黒雪の
代に徳川家康が召し上げたと言われる。
TNM(台東区上野公園13-9)
鍛鉄製、刀長64.2/反り1.8cm、1口、TNM所蔵)。正宗は鎌倉時代後
期に活躍した相州鍛冶で、地刃の鍛えと沸の美しさが特徴の相州伝の
大成者。本品は“正宗”の中でも逸品で、真骨頂が発揮されたもの。
刀身は鎬造、庵棟、大磨上により太刀を打刀に仕立て直されている。
表裏には棒樋を掻き、樋中腰元に彫り物が施されている。差表には梵
字と剣形、差裏には梵字と倶利迦羅龍王が浮彫。
地鉄は板目に木目を交え肌立ち、地景もくまなく入り地沸が厚く入
っている。刃文はアバウトなのたれた互の目調の乱刃などで荒く沸づ
いて、刃中の働きに目を見張る。
本品の号は、能楽・観世家に伝来したことに由来し、宗節と黒雪の
代に徳川家康が召し上げたと言われる。
TNM(台東区上野公園13-9)