中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(16)

受験1ヶ月前からの計算練習は、量より質を重視します。
予備校や塾などに通っている場合には、
主要教材の他に計算に関する教材も与えられます。

この教材は、一日あたりの分量を決めて進める形式になっています。
通常ならば、その分量を行えばよいのですが、
試験1ヶ月前には、この方法を変えます。

計算練習の目的は、行う時期によって変わるのです。
最初は、計算方法を身につけることが目的になりますが、
一通り計算方法が身についたら、
計算のスピードと正確さを高めることが目的となります。

そして、6年生も夏休みを過ぎたくらいからは、
計算力を維持することが目的となります。

そして、受験本番で必要なのは、
確立100％で正解することです。
もし、計算問題が3題出題されたら、
100％の確率で正解することが、合格の条件になるのです。

基本的に、受験本番で計算問題を間違うことは致命傷になりかねません。
特に、ボーダーラインの受験生にとっては、
ぜったいに落としてはいけないのです。
したがって、志望校が計算問題を3問出題するのであれば、
その3問を100％正解しなければなりません。

このことから、直前期の計算練習も
3問に合わせて行う必要があるのです。
そして、一つの計算方法のみならず、
必ず検算の方法を考えておいて下さい。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(15)

計算練習は、毎日行うのが効果的です。
ただし、長い時間は必要ありません。
毎日15分程度やれば、十分なのです。

そして、本当に力がついたら、
一日おきに行うことをお勧めします。
計算方法が得意になれば、
計算練習を毎日行う必要はないのです。
一日おきにやっても、十分計算力は維持できます。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(14)

計算をする場合の注意事項

計算をする場合において、途中の式はできるだけ、
書かないで計算することをお勧めします。
生徒さんの中に、途中式を非常に丁寧に
書いて計算する人がいます。
私はそういう場合、途中式を減らすように言っています。

丁寧に書くということは、
とにかく時間がかかるということなのです。
試験で、時間がかかることをしていたら、
あきらかに不利になってしまうのです。

また、意外に思われるかもしれませんが、
途中式を丁寧に書くことが、
逆にミスの原因になることがとても多いのです。

そして、もともとミスの多い子は、
計算力以前に、集中力が欠如していることが多いのです。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(13)

「100ます計算」を徹底的に行った後、
市販の計算ドリルを使用します。

中学受験において、計算ドリルなんて
と思う方もおられるでしょう。

しかし、上手に利用すれば、効果は絶大です。
基礎計算を学習する際には、
計算方法を完全に理解するために、
数字をかえたものをたくさん練習することが必要です。

計算方法を理解して、それを体に覚えさせるということです。
もし、予算的に余裕があれば、
基礎計算を個別指導してくれる塾などを利用すると良いでしょう。