中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(7)

計算は、4年生までに全範囲を終わらせるのがベストである。
ただし、難関校を目指す場合には、
3年生までに終わらせるのがベストである。

計算が全範囲終了していれば、2年間あれば、
中学受験の算数は全てマスターすることが可能です。

ほとんどの受験生は、4年生から塾に通い始めると思います。
4年生までに特に身につけておかなければならないのは、
算数の基礎力です。
算数の基礎力とは、計算力なのです。
一通りの計算力が身についていれば、
塾に入っても塾の授業についていくことは可能です。

ただ、難関校を目指すのであれば、
3年生までに全範囲の計算を一通り終わらせておくのがベストです。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(6)

受験生にとって、計算力はサッカー選手にとっての基礎体力です。
足が速くて、パワーがあるからといって、
サッカー選手になれるとは限りません。

しかし、足が遅くてパワーがなければ、
その時点においては、サッカー選手には絶対になれないのです。
受験生も計算力があるからといって、
難関中学に合格できるとは限りません。
しかし、計算力がなければ、その時点で、
難関中学合格の可能性はなくなります。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(5)

計算のスピードが遅ければ、普段の勉強に障害がでます。
同じ時間でこなせる問題の量が、少なくなってしまいます。
具体的にいえば、一般的な受験生が、100問題をこなすとします。

計算が遅いため、50問しかこなすことが
できないといった場合、同じ時間だけ勉強しても、
どんどん他の受験生に、差を広げられてしまいます。

しかし、算数の勉強時間を増やせば、
他の国語、理科、社会に影響を及ぼします。
計算ミスが多かったり、計算のスピードが
遅かったりすると、リズムが悪くなってしまうのです。

このことは、算数を嫌いになる原因となってしまうのです。
算数を楽しく勉強できるためにも、
正確な計算のスピードが必要となるのです。
このように、普段の学習でも受験でも、
計算力は合格に大きく影響するのです。
したがって、算数の70％は、
計算力で決まると言っても過言ではありません。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(4)

それでは、計算力がなければ、
どのようなデメリットがあるかお話します。

中学受験入試の算数の問題では、
最初に計算問題が出題されます。
そして、ここでのミスは絶対に許されません。
合格を勝ち取る実力のある受験生は、
99％以上が正解すると思われるからです。

この計算問題で失点することは、
それだけ不利になってしまうのです。
計算力は、計算問題だけでなく、
メインとなる図形問題や、文章題を解く時にも、
大変な影響を及ぼします。

計算が、正しくできなければ、
解き方が正確であっても、正解を導き出すことができません。
また、計算のスピードが遅ければ、
試験時間内に全ての問題を解くことができなくなってしまうのです。

中学受験を成功させる 苦手科目克服の戦略的勉強法(3)

受験の現場で、実証された実践的な
ノウハウを算数に関するものを中心にお話ししていきます。
このブログでは、一見非常識な勉強法も数多く紹介します。
そういう独自性の強い方法を好まない方も多いと思いますが、
逆にいえば、ほとんどの受験生がやらない方法だからこそ、
大きなチャンスがあるのです。

これから、中学受験を迎える子供たちと保護者の方々にとって、
このブログを参考にし、合格を勝ち取って下さい。

最初に、算数の計算についてお話します。
私は、算数の70％は、計算力で決まると思っています。
すなわち、算数の土台はなんといっても、計算力なのです。
計算力が強くて、得意であればある程、
中学受験数学では有利になるのです。
このように話すと、計算が得意でも図形問題が苦手な生徒がいる、
計算だけできても、その配点は少なく、
他ができなければ仕方がないと反論されるかもしれません。
確かに、計算力があるからといって、算数で良い成績が取れる保証はありません。
だが、注意して欲しいのは、計算力がなければ、
絶対に算数を攻略できないということです。