チャリンコ漫遊

ゆ~っくり、の~びり、新しい景色と新しい世界を求めて…リンリン・尺八・田舎暮らし… 

北海道車泊旅第10話・生死さ迷った太田神社参り

2015年07月05日 | 青森・北海道・岩手・宮城
二日続きの好天気でした。
八雲町の疲れも有りましたので昨日は10時と云う遅いスタート、取り合えず北海道最西端の地、尾花岬方面へ走りました。
北海道は長いトンネルが沢山。
尾花岬への太田トンネルも長かった。
しかし北海道では人家も少なく、車も殆んど通らないような所でも道路やトンネルは立派、凄いです。

尾花岬へは行け無い、1つ目の太田トンネルを越えた所から振り向く形で見れる。と道の駅で聞いておりましたので出口近く減速気味に走りました。
そしたらそこは広場になっていて神社が…

何の案内も無かったですがその外れからの岬を写真に納めました。

後で知るのですが此の神社は太田神社の拝殿で本殿にお参り出来ない人の為に設けられているようです。
その時は意識せずお参りしてもう少し車を走らせますと鳥居と急石段が…降りて見ました。

何と鼻つき三寸、立つような石段です。
『何これ~、此の石段の上に少し行くと本殿があるんだぁ~』
洞窟の中、とか書いて有りました。

この神社の毎年の本祭が誕生日と同じ6月28日らしく何かご縁を感じた事もありお参りすることにしました。

足幅有るか無しかの急石段、慎重に慎重に…
数えると140段でした。
何の社殿らしきものは見当たらず右の方へ歩いて行きますとロープの張った根っこ道が急斜面を登っています。
さぁ~此れからが苦難の始まりでした。
まだこの辺りは良かったのですが、難所では写真なんて撮ってられませんでした。


もう少し行けば有るだろう、あそこを曲がれば有るだろう…
仏さんらしき石が見えて来た~
ワァ~鳥居と社、着いたようだ??
左手に急斜面に這うようにロープが続いているやん…

喉カラカラ~、ロープ持つ腕力も弱くなって来た、足がガクガク。もう限界。根っこと石の急斜面の道、足置く場所を確認しながらの一歩一歩ですからね~、そんなには登れない、進め無い。もう引き返そう。体力も喉も限界。葉っぱの水滴を口に運ぶ…、我は何してんの…。しかしここ迄来たんだ、もう少し登ってダメなら引き返そうと思った時行く先に切り立った岩肌が…ワァ~オ~

鉄製の階段の先には鉄の輪がぶら下がる7m程の垂直の岩が…、その上に社も何も見えないが本殿が有るらしい。

しかしもう限界も通り越している状態ではブラブラ下がる鉄の輪を腕と足たけで体を持ち上げるのはとても無理。
靴はドロドロ、シャツも帽子もベタベタ。

鉄輪の鎖でなく鉄の固定階段でも垂直なので腕力に自信無かったですね~、落ちたら谷底一直線でしょうから。

残念ですが下から手を合わせて拝みました。

早く水が飲みたい、何かふらつき酸欠状態に…
何か有ったらエエ~笑われ者。
山歩きの時に中断引き返す勇気が必要と聞いた。
今回ホントは無理承知で登りたかった。
しかし何か『止めとけ』とお告げのような言葉が聞こえたように思うんです。



下りるのにも凄い体力が要るんですからね。
体を持ち上げるのと下げる違いだけで一歩一歩足場を確保して下がらねばなりません。膝にも堪えます。
殆んど下に降りてきた所に谷水が有りました。
綱を持ったドロドロの手を洗うのもそこそこにカラカラの喉にがぶ飲みがぶ飲みがぶ飲み。
水分無くなった口内は引っ付きますね~エライ経験しました。
道中は誰とも会わず上で三人、下りて来た時に三人の若者と会いましたが当然登山靴履き山歩き装備してました。

今回の行動は無謀と云うヤツですね、反省。

後で調べましたら中腹辺りの鳥居と社は此の太田神社の本堂は昔は女人禁制だったので大正時代に造られた女人堂で有ったようです。

夕べの宿となった‘道の駅よってけ島牧’の近くの千走川温泉に行き体を休めましたが今朝は足も腕も筋肉固まりパンパン大変ですわ~

さぁ~今日はどの辺りまで進められますか~


7/5朝、今日も青空
コメント
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