チャリンコ漫遊

ゆ~っくり、の~びり、新しい景色と新しい世界を求めて…リンリン・尺八・田舎暮らし… 

谷川俊太郎の詩・夕景

2010年03月07日 | 詩・歌・唄
谷川俊太郎の詩・夕景



たたなづく雲の柔肌の下

味気ないビルの素顔が

夕暮れの淡い日差しに化粧され

見慣れたここが

知らないどこかになる

美しく物悲しいそこ

そこがここ

いま心が何を感じているのか

心にも分からない

やがて街はセピアに色あせ

正邪美醜愛憎虚実を

闇がおおらかにかきまぜる

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