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台南市の中西区のほぼ中央に「康樂市場」という日本統治時代から賑わっていた市場街があります。ここは通称“沙卡里巴(さかりば)”といい、いろいろなお店が並んでいます。特に尊王街は衣類の店が軒を連ね、服飾街として地元でも有名だそうです。
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この一角には古くから店を構えている食堂も多く、「老牌鱔魚麺」というお店もその一つ。私達がこのお店を訪れたときも、大勢のお客さんがテーブルに座っていました。お店はとっても小さいのですが、お客さんが多いからでしょうか、小道の向かい側のスペースもお客さんのために解放していました。
厨房で鍋を振っているのがこの店の老闆(ご主人)です。お店を仕切っているのはこのご主人と女将さんの二人だけ。お店のオープンからすでに90年ほどだとのことですから、老闆は2代目か3代目なんでしょう。
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壁に貼り付けられたメニューも年季が入っています。台湾の芸能人もここを訪れるらしく、有名な芸能人の写真がたくさん貼ってありました。
“快炒30秒”と書いてありますから、注文を受けてから30秒でできますってことなんでしょう。しかし、有名店だからお客さんはひっきりなしにやってきて、テーブルに着きます。ですから実際には30秒ではできないんですよね。
待ちかねたお客さんが「まだでしょうか」などと催促しようもんなら大変です。老闆が「確実に美味いものができるんだからな!ちょっと待っててちょうだい!!」とか、「炒め始めたら速いんだからな!」とかなんとか(途中で台湾語になったからはっきりはわからなかったけど、こういう意味だったと思う)、すごい声で言い返すのです。しかも怖い顔で・・・
ここで料理を食べるなら、出てくるまでどんなに遅くなっても文句を言ってはいけません。言ったら、倍になって親父さんが切り返してきます。おとなしく、ただひたすら待ちましょう(笑)。頑固そうな親父さんです。
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私達もだいぶ待ってから注文したものが登場しました。まずは棺財板。食パンの中にクリームシチューが入ってる台湾の屋台料理の代表選手!棺財板は台南が発祥の地ですからやっぱりいただかなくっちゃ~!
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蓋を開けると、ほら!ジャジャーーーン!!クリームシチューとご対面~!うん、シチューはクリーミーでおいしいですね。
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そしてお待ちかねの鱔魚麺が来ました~!!おおおおお、このタウナギが見た目ちょっとグロテスクですが、骨もきれいに取ってあって食べやすいです。肝心のお味はというと・・・ちょっぴり甘くて、ちょっぴり酸っぱくて、なんだかすっごく懐かしいお味!台南の人が好きな味つけなんだとか。クセになりそうな味でした。
頑固親父が切り盛りするこの鱔魚麺のお店!名物は料理だけじゃなく、老闆ですからね~!!
老牌鱔魚麺:台南市中西路康樂市場第113号攤位
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