宜蘭縣の離れ島、龜山島に行って見ましょうと、烏石港から船に乗り込みました。
船に乗ったらまずは、救命胴衣を身につけるよう指示があります。船は走りだし、一路龜山島を目指します~!
真正面に龜山島が見えます。待ってろよ~~~!!!
徐々に近づいてきました~。もうすぐだぁ~~!
もう島が目の前に迫って来ました。間もなく島の港に到着です!
はい!龜山島に着きました!皆さん、気をつけて下りてください~。だけど、港と言っても小さな船着き場って感じですね。ホント誰もいないのよね、周りに。
下船したら橋を渡って上陸します。写真を撮っていたら、「写真に夢中になりすぎて海に落ちたらいけないから、ここでは写真を撮らないで!」と、島の人に言われました。
上陸してすぐにこんなものが目に入りました。龜山島は観光地として開放されるまでは軍の基地でした。今もその名残でこういう見晴らし台が残っています。
草むらには野生のユリが一面に咲いていました。
島にはお寺もあります。普陀巖(拱蘭宮)という寺院だそうです。
龜山島に16歳まで住んでいたというおじさんがガイドをしてくださいました。おじさんの話によると、昔から龜山島は何もなくて、台風が来たら食料の入手も困難になり、生活が大変だったとか。おじさん、写真の草を指差して、「この草は台風が来て食べ物が何もなくなった時、お母さんがこの草を採ってきて炒めて食べたもんです。でも、確かにこの草は食べられるけど、渋くてすっごくまずいんです」と、お話してくださいました。
以前この島に人が住んでいたころの住居跡です。簡単にこさえて家だったから、台風が来たらすぐに壊れたとのこと。
この建物は以前の小学校の校舎。平屋建てになっています。
龜山島にはカメのしっぽの部分から上陸しましたが、平地はこのしっぽ周辺くらいしか見当たりません。しっぽの陸地には龜尾湖がありますが、この水は海水が混じっていて少しだけしょっぱかったです。
龜山島には遊歩道がありますが、道にはこんな看板が・・・「落石注意!速く通過すること!」「毒蛇に注意!」わお!ちょっと怖いですねえ。
龜山島のてっぺん401高地まで行く遊歩道もあるのですが、そこは険しいため、緩やかな環湖歩道を散策しました。
途中にこんなものがありました。軍事基地の名残ですね、なんだか物々しい・・・
少し高い所から龜山島のしっぽが見えます~。海にせり出している長い陸地がしっぽというわけです。潮の満ち引きによって、しっぽの長さやしっぽの先の見える位置が変わるため、しぽが動いているように見えるんですって!
おや、ここにも要塞の跡地を発見!迷彩模様ですが、これも基地関係?
そうです、奥はトンネルになっていました!早速入ってみましょう!
トンネルは意外と長かったです。しかも1本だけじゃなくて、割と入り組んでいました。
トンネルの中には弾薬庫の跡もありました。
突きあたりには真っ青な太平洋が広がっていました!
トンネルの突き当たりには緑色に塗られた機関砲が海のほうに向けて置いてあります。
天井には無数の突起があるのですが、これは消音効果なんだそう。だけど、機関砲を発射したら物凄い音でしょうから、やっぱり大きな音がトンネル中に響き渡るでしょうね。
トンネルを出て再び環湖歩道を歩きます。観音様と竜の像のところに出てきました。記念写真スポットです。
更に遊歩道を進むと池がありました。池の水は澄んでいてきれいです。よく見てみると「冷泉」と石に刻まれていました。池の底から泉が湧き出しているようですね。
遊歩道を一周し、我々は再び船に乗りました。
今度は龜山島をぐるっと一周するクルージングです。船は走りだすと、カメの頭のほうに向かいました。ほ~ら、ほらほら、カメさんの頭が見えてきた!
船は誰も舵取りしていませんでした。だ、大丈夫~?自動操縦に切り替えてあるから大丈夫だということでした。
ガイドさんがマイクで島の案内をしてくれますので、それを聞きながら龜山島のお勉強をしましょう!
カメの頭の部分の海域には温泉が湧き出しています。ほら、わかりますか?海の色が白っぽくなってるでしょ。これが温泉なんですって!
これは龜石巉壁という山の絶壁です。草も生えていない山の斜面に筆が突っ立っているように見えますね。龜山島八景の一つだそうです。
おや?山に三つ穴があいてる!そう、これはさっき見学したトンネルの突き当たりでした。ふた昔ほど前だったら、あそこから攻撃受けてるかもね。
本当ならこの時期、龜山島の沖でクジラやイルカが見られるらしいのですが、残念ながらこの日はその姿を見ることはできませんでした。あらあ、残念。
でも龜山島に上陸できたし、クルージングもできたので楽しかったです!日が傾きかけ、龜山島一日ツアーは終了です。夕日に導かれ、台湾本島に帰って行きました~。
亀山島は1978年まで住民がいましたが、軍事基地にするためみんな台湾本島に移住させられました。その後兵隊さん以外立ち入り禁止となった亀山島ですが、2000年に観光地として開放されました。
以前の亀山島住民の暮らしは貧しく、台風が来たら食べ物に事欠くこともあったとか。また、伝説によると、竜王宮の亀将軍が竜王の姫と恋仲になったことがばれ、竜王によって亀山島にされてしまいました。姫も父の魔法によって蘭陽平原(宜蘭の平原)に姿を変えられ、二人は海を隔てて永遠に引き離されることになったということです。
そんな物悲しさが漂う亀山島ですが、今では軍の基地という物々しい雰囲気も薄らぎ、なんだかのんびりとした島になっています。
龜山島ツアーについては台北ナビのサイトをご覧ください。
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