台北市を走るMRTの、圓山駅から歩いてすぐのところに「臨済護国禅寺」というお寺があります。地味なお寺なので、スルーされることが多いのですが、日本人には是非訪れていただきたいお寺です。臨済宗の禅寺で、1901年に建立されたんだそうです。
台北の歴史に詳しいこちらのガイドさんについて、このお寺を見学してきました~。
入り口の前には、なぜか鉄柵で囲われた大きな岩がありました。なんとも大事そうに保管されている岩なのですが、仏教用語の「無住生心」という字が刻まれています。
こちらは入り口のすぐ横にあった山門。
屋根瓦のうだつのデザインを見ると、日本式だというのがわかるんだそうです。
中に入ると、大雄寶殿の建物があります。木造建築の入母屋造だそうです。
本堂を囲んでいる石の柵には日本人の名前が刻まれていますが、言うなればこれはお墓なんだそうです。日本統治時代、台湾で亡くなった日本人の多くがこのお寺に供養されているとのこと。昔は、疫病などで、多くの日本人が台湾で亡くなったそうです。
大雄寶殿には鐘もありました。建立当時の釣鐘だそうです。
更に奥へ進むと、階段の歩道があって、上に登っていけるようになっています。我々も上へ行ってみることにしました。
上っていくと、なんとそこはちょっとした広場になっていて、木と木の間に石仏がありました。
なんと!この石仏!!四国のお遍路さん参りで有名な88か所の寺の石仏のうちの9体なんです!台湾にまであるのね!四国88か所の石仏を全部集めたお寺といえば、花蓮の慶修院が有名ですが、それ以外でも台湾に出張されていたとは知りませんでした!!!
こちらは12番札所の石仏のようです。徳島県焼山寺のもののようです。
臨済護国禅寺:台北市玉門街9号 MRT圓山駅2番出口から徒歩2.3分。
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