金山南路二段の東側に築70年以上経った日本式住居群があります。それらがもう古くなってきたので、現在修理中となっています。今後もこのエリアを保存する予定なのでしょう。
確かにこの辺りだけ古ぼて、廃屋となった木造建築の建物が連なっています。
「錦安日式宿舎群落」というパネルが貼ってありました。日本統治時代、ここは日本政府の山林課の職員宿舎だったとのこと。
廃屋となったこの宿舎群も、内部の保存状態は良好なんだそうです。中へは立ち入り禁止になっているので、外から中の様子は窺い知れないのですが・・・
ここの宿舎の造りは切妻屋根のヒノキ造りであり、なかなか生活の知恵があふれたものらしく、保存価値があるという説明が書かれていました。雨水を集める工夫や、テラスの造りなどに注目が集まっているとのこと・・・
庭木は伸びるだけ伸び、外壁のレンガも崩れつつありますが・・・・・
工夫が凝らされた造りであることから、保存されるというのは、日本人としては嬉しいものがあります。宿舎の建物の特徴について、詳しく説明がされています。
説明によると、2010年からこのエリアの保存活動が始まったようですね。
雨水を濾過していた工夫についての説明でしょうか。
このエリアにすっくと立っている台湾の油杉。国宝級の樹木なんですって!!
保存活動、うまくいきますようにと思います。
このエリアから金山南路を隔てた向かい側に、「齋東詩舎」という建物がありました。
しばらくの間修理中だったのですが、きれいになっていました。
こちらが入り口。入ってみましょう。
日本家屋ですねえ。木の廊下や障子タイプのドアの模様など、日本式を意識しています。
日本統治時代は官舎だったのですが、その後国民党も政府の高官の宿舎として1992年まで使用していたようです。そのあとは、台湾文学の展示スポットとして活用することになったそうです。というわけで文学関係の資料が展示されています。
大変落ち着いた静かな館内です。
当時の建物に近づけて修復されたのがうかがえます。
この八角形の窓なんか、ノスタルジーが漂っていますねえ。
外観も完全に日本のうちですな。
あ、さっきの八角形の窓、外から見たらこんな風なんだ!
庭石なんかも日本式を意識しているのかな。
敷地は意外と広く、芝生の庭もあります。
「斎東詩舎」の隣には、このエリアの雰囲気に合わせた造りの喫茶店もあります~。
錦安日式宿舎群落:金山南路二段203巷あたり。MRT東門駅から南へ徒歩10分程度