
やってきました、南投縣は東甫!玉山へ行く登山口にもなっています。ここは台湾原住民ブヌン族(布農族)の集落でもありますよ~。

東甫に来たのはほかでもありません、温泉が目当てなんですね~。台湾温泉ファンとしましては、ここ東甫もきっちり押さえておきたい場所だったのです。
この町に着いたのは、もうすっかり日が暮れた頃。宿泊先の「沙里仙渡假大飯店」にチェックインしました。

お部屋は普通の3人部屋です。お風呂の蛇口や洗面台の隧道からは温泉が出ました!

ではでは、さっそくお風呂に入りましょうか!このホテルには7階に大きなお風呂がありました。エレベーターを下りると、そこにはこんな番台が・・・・男女別、裸で入浴する露天風呂への入り口です。

中はこんな感じ。これは女風呂です。おおきなお風呂がひとつありました。入ろうとすると、わあああああああ、あっちっちっち!!熱ーーーい!熱い!しょうがないので、水道にホースをつないで水を入れ、少しぬるくしました。他に誰もお客さんがいなかったので、遠慮なく泳いだりなんかしちゃってお風呂を独り占め!うひひひひ、いい気持ち!ただ、一つ残念だったのは、夜でまわりが暗く、何にも見えなかったこと。

露天風呂の隣には個人風呂もありました。こっちの方にも入ってみましたが、扉は木製で・・・

お風呂の浴槽も木でできていました。ここにお湯を張って入るのですね。

部屋の壁にはお風呂に入る前の心得みたいなのが貼ってありました。
入る前に一応浴槽をざっと洗ってからお湯を溜めたのに、なんだか・・・・汚い・・・・・!!ゴミみたいな湯垢みたいなものがふわふわんと表面に漂って不潔だよ~、なんだ、この風呂桶は!!

と怒ったのですが、実は湯垢だと思ったものは湯の花だったのです。エレベーター横の張り紙によると、『東甫温泉は弱アルカリ炭酸泉で、源泉温度は70度。お湯の中には白い浮遊物、温泉の花が入っています。これは温泉水の中にカルシウムやマグネシウム、ナトリウムなどの鉱物が入っており、お湯が湧き出た際空気に触れると化学反応を起こし、白っぽい半固体半液体の物質になるためで、正常な現象です』と書いてありました。そうかあ、納得。ゴミじゃなかったんだ・・・・・

個人風呂の前の広場には大きな岩がありました。なんだ、これは?よく見ると、岩の中ほどに穴が空いています。近づいて見てみると、ここにお湯が入っていました。そう、この岩はゆで玉子を作るためのものだったんです。

さて、せっかく東甫に来たんですから、温泉源頭にも行ってみようってことで、山道を上って上って、はーい到着!

なんとここは公共浴場のようになっていて、地元のおじさんが気持ちよさそうに入浴中でした。私達も足湯をここで使わせていただくことに。

奥の方をよく見てみると“お湯が出てくるところ” “水温43度” “入るな”と書いてありました。かつてうっかり入っちゃって、火傷しそうになった人でもいたのでしょうか。

この温泉源頭はブヌン族(布農族)が管理しています。入り口のゲートにはブヌン語で『ありがとう』っていう意味の『米呼米尚(ミホミサン)』という字が書いてありました。

温泉源頭を出てすぐ側にある一杯飯屋の軒先では、源頭から引いてきたお湯をジャージャー流していました。少しぬめりがあり、ああ、これぞ温泉だなあっていう手触りでした。鉱物の匂いもして、ほんわりあったか!
東甫温泉にはまたいつか訪れたいなあと思いつつ、バスに乗ってブヌンの里を後にしました。
東甫温泉へ
集集線の水里駅から員林客運バスで東甫温泉へ。所要時間は約1時間。
