ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

孫運璿科技・人文紀念館

2017-01-17 20:22:27 | お勧めスポット

 台北MRTの中正紀念堂駅のほど近くに、新しい紀念館がオープンしていたので、ちょっと見学してみました。



 その名も孫運璿科技・人文紀念館。


    
 入り口には在りし日の孫運璿氏を描いた絵が飾られていましたが、そもそも孫運璿ってどなた?



 説明を読むと、なんとなくわかりました。台湾の科学技術者であり、高級技官であった方のようです。



 展示室には展示品以外に、映像、音声ナビなどの資料が設置されていました。


    
 現代的な展示方法も多く取り入れられています。


    
 台湾科学技術の生みの親、科学技術の礎を築いた人物のようです。


    
 紀念館は孫運璿氏の自宅だった住居で、日本式建築と洋風建築のふたつを取り入れた設計になっています。そのつなぎ目が、この廊下の突き当り。



 来賓と接見する部屋はかなり広く、
 2006年に亡くなるまで、この住宅で過ごしたそうです。使われていた机と椅子、そして晩年に使っていたのであろう分厚いルーペ。


    
 脳溢血で体が不自由になってからは、この車椅子で活動していたそうです。



 来賓と接見する部屋はかなり大きく、できるだけそのままを再現したあるそうです。



 2階には図書室もありました。



 住宅の裏手は庭になっていてけっこう広く、住居の外観が見て取れます。



 屋根の瓦や窓などを見ると、日本風なのがわかります。



 同じ敷地にもう一つ別の建物がありますが、こちらはレストランになっています。



 こちらでランチをいただきました。

孫運璿科技・人文紀念館:台北市重慶南路二段6巷10號 10:00~17:00 月曜休館

孫運璿氏について詳しく知りたい方はこちらのWikipedia でどうぞ。
 





 

乾麺(追加記事あり)

2017-01-15 21:52:09 | 台湾B級グルメ

 ガンミエンと言います。乾いた麺、つまり汁なしそばのことなんですが、汁なしと言っても、まったく汁気がないのではありませぬ。お汁はやっぱりほんの少しありますので、食べにくいということはないです。
 台湾に来てからこの乾麺が大いに気に入ってるのですが、それはバリエーションがいろいろあるからなんです。例えば、上の写真はお気に入りの「和風乾麵」で説明しますと、麺は台南関廟産のものを使っていて、豚肉も柔らかい薄切り、薄焼き玉子も千切りニンジンも歯ごたえよく、意外と凝っています。味のする汁気は下のほうに沈んでいますので、食べる前によく混ぜ混ぜします。



 街角のこの小さいお店の乾麺でした。(聞香道乾麵館 台北市八徳路三段155巷19号)



 普通、乾麺はこの写真のような感じです。肉そぼろともやし、パクチーなんかがのっています。これは臨江街夜市で食べた乾麺。



 うちの近所の麺屋さんで食べた乾麺です。太くて分厚いきしめんのような麺の上に、そぼろ肉と葉物野菜、かまぼこ、茹で豚肉のスライスがのっていました。また、ポーチドエッグも一番上にトッピングされていましたが、台湾の乾麺にこのような玉子がのっているのは珍しいです。

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錦安里の日式宿舎群

2017-01-13 22:20:21 | お勧めスポット

 金山南路二段の東側に築70年以上経った日本式住居群があります。それらがもう古くなってきたので、現在修理中となっています。今後もこのエリアを保存する予定なのでしょう。



 確かにこの辺りだけ古ぼて、廃屋となった木造建築の建物が連なっています。


    
 「錦安日式宿舎群落」というパネルが貼ってありました。日本統治時代、ここは日本政府の山林課の職員宿舎だったとのこと。



 廃屋となったこの宿舎群も、内部の保存状態は良好なんだそうです。中へは立ち入り禁止になっているので、外から中の様子は窺い知れないのですが・・・



 ここの宿舎の造りは切妻屋根のヒノキ造りであり、なかなか生活の知恵があふれたものらしく、保存価値があるという説明が書かれていました。雨水を集める工夫や、テラスの造りなどに注目が集まっているとのこと・・・



 庭木は伸びるだけ伸び、外壁のレンガも崩れつつありますが・・・・・



 工夫が凝らされた造りであることから、保存されるというのは、日本人としては嬉しいものがあります。宿舎の建物の特徴について、詳しく説明がされています。


    
 説明によると、2010年からこのエリアの保存活動が始まったようですね。


    
 雨水を濾過していた工夫についての説明でしょうか。


    
 このエリアにすっくと立っている台湾の油杉。国宝級の樹木なんですって!!



 保存活動、うまくいきますようにと思います。



 このエリアから金山南路を隔てた向かい側に、「齋東詩舎」という建物がありました。



 しばらくの間修理中だったのですが、きれいになっていました。



 こちらが入り口。入ってみましょう。



 日本家屋ですねえ。木の廊下や障子タイプのドアの模様など、日本式を意識しています。



 日本統治時代は官舎だったのですが、その後国民党も政府の高官の宿舎として1992年まで使用していたようです。そのあとは、台湾文学の展示スポットとして活用することになったそうです。というわけで文学関係の資料が展示されています。



 大変落ち着いた静かな館内です。



 当時の建物に近づけて修復されたのがうかがえます。



 この八角形の窓なんか、ノスタルジーが漂っていますねえ。



 外観も完全に日本のうちですな。



 あ、さっきの八角形の窓、外から見たらこんな風なんだ!



 庭石なんかも日本式を意識しているのかな。



 敷地は意外と広く、芝生の庭もあります。



 「斎東詩舎」の隣には、このエリアの雰囲気に合わせた造りの喫茶店もあります~。

錦安日式宿舎群落:金山南路二段203巷あたり。MRT東門駅から南へ徒歩10分程度

五郎さんが行ったお店 その3

2017-01-07 15:20:27 | 飲食五花八門

 まだ続きます、「孤独のグルメ」台湾編で五郎さんが行ったお店3軒目です。それはこちら、豆花(豆腐プリン)のお店、「古早味豆花」です。古早味というのは、日本語で言うと、懐かしの味ってところでしょうか。



 行ってみて驚きました。テレビ番組の影響で、ここを訪ねる日本人客がけっこういたのです!台湾のお客さんに加え、日本人のお客さんもやってきて、カウンターでは列ができている状態でした。いやはや、テレビの力は凄いです!!



 店頭には「孤独のグルメ」放映時の映像が流れていました。


    
 壁には松重豊さんの写真が貼り付けてありましたよ。店長さんと一緒に写っているのもありますねえ。



 カウンターの様子はこういった感じです。日本人のお客さんが来るようになってからは、日本語で書いたメニューもばっちりありますので、ご安心を。



 ほら、メニューです。この通り、日本語表記もありますよ~。メニューの数が多いので、悩んでしまいますね。豆花(豆腐プリン)、黒糖かき氷、雪花冰(ふわふわかき氷)にそれぞれ違ったトッピングがあります~。



 カウンターの上にもメニューが提示されています。ほかに飲み物類もありますよ~。



 メニューはあちこちに貼ってありますから、ゆっくり選びましょう。



 今回はオーソドックスな紅豆豆花(アズキ豆腐プリン)をチョイスしました。この日はちょっと暖かかったので、氷を入れてもらいました。



 実食カウンターの壁には台湾の絵が飾ってありました。

古早味豆花:台北市民生西路210號 電話(02)2558-1800
      営業時間11:00~深夜1:00

五郎さんが行ったお店 その2

2017-01-05 21:10:25 | レストラン、喫茶店、茶芸館

 テレビ番組「孤独のグルメ」台湾編で、五郎さんが行ったお店に行ってみましたよ~!の巻、その2です。その1のお店、「永樂担仔麵」のお店から、そう遠くない場所にある「原味魯肉飯」というお店です。パッと見ると、こういう感じの店構えですが、お店の名前を書いた看板が見当たらないから、最初はずいぶん戸惑うかも、です。



 お店は台湾でよくある開けっぴろげスタイル、小さなお店にはテーブルが五つほどあるだけの、いわゆるB級グルメ店です。やはり五郎さんが食べたお店ということで、日本人のお客さんがけっこう訪れていました。



 壁に掛けられたメニューは木製の札。五郎さんが驚いた「下水湯」(砂ギモスープ)もちゃんとありました!



 お値段も非常にリーズナブルですね。



 壁には五郎さんと店長さんの写真が展示されていました。おや、松重豊さんの私服姿も写っていますね。


    
 「孤独のグルメ」原作者の久住さんと、久住さんのバンド仲間の方々のポスターもサイン入りで貼ってありました。久住さんたちは後日また、この店を訪れて食事をしたようです。



 我々もお店で軽く食事を取ることにしました。お店の方は、我々が日本人だとわかると、すごく親切にしてくださいました。で、チョイスしたのは屋号にもなっている魯肉飯を含んだこの4品。



 魚丸湯(つみれのスープ)。さっぱりとしたお味です。



 こちらは滷豆腐(煮込み豆腐)。中まで味がしみ込んでいておいしかったです。



 「孤独のグルメ」で五郎さんが挑戦した下水湯ももちろん注文しました。面白かったのは、このスープを店長さんが「げすい~」と日本語で言いながら運んできたんです。思わず笑っちゃいました。砂ギモは歯ごたえがよく、針ショウガがきいてスープがとっても美味しかったです。


    
 ところで、番組では五郎さんがこの下水湯に唐辛子ダレをちょっと入れて飲んでいましたが・・・実はこれは自家製の激辛ダレ。本当は砂ギモをちょっとタレにつけて食べるのであって、スープにドバっと入れたら強烈に辛くて涙が出ます。日本人のお客さんが五郎さんの真似をしないように、お店の人がこんな日本語の注意書きを用意していました。
 ちなみに激辛唐辛子ダレは写真の左で、右は甘じょっぱいタレです。辛いのが苦手な方は、この甘じょっぱい方のタレをご利用ください。


    
 お店のメニューを作り出しているのは、店頭の屋台。日本人のお客さんが増えたからなのか、別れ際に店長さんが日本語で「また来てください!」と言ってくれました。とっても感じのいいお店だったので、ここに推薦いたします。

原味魯肉飯:台北市永昌街19號(永楽市場の北隣)