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ふぉるもさキッチン(台湾厨房)

台湾あれやこれや、色々なトピックスをご紹介したいと思います。(すでに閉店してしまった施設、店舗もあります。悪しからず。)

春の杉林渓(追加記事あり)

2016-04-10 13:12:58 | お勧めスポット

 南投縣竹山鎮にある観光地、杉林渓にやってきました。名前通り杉の木が覆い茂る山の景色がウリモノの自然公園です。緑溢れる風景はマイナスイオンが噴き出しているかのようなすがすがしさ。だけど、日本人にとって杉林なんてさほど珍しくないんじゃなーい?なあんて意見もあるでしょうね。だけど、ここは杉林だけがウリモノではないんです。



 杉林渓へはゲートからマイカーでは行けないシステムになっています。突き当たりの滝まで行くと2キロ以上歩かなくちゃいけないので、園のバス(有料)を利用してくださいね。もちろん歩きたい方は徒歩で奥までどうぞ。いや、歩くなんぞ勘弁という方はゲート前にある赤い紅葉でも見て、お土産屋さんを冷やかすのもいいでしょう。



 杉林渓の突き当たりに広がる景色は圧巻です!翡翠色の水を湛えた池の向こう側には不思議な洞窟が口を開けていました。


    
 崖の谷間からは滝が流れ落ちています。



 その滝の下から遊歩道が設けられていますが、道なりに進むと洞窟の中に入っていきます。この「松瀧岩」洞窟は高さ30メートル、幅が68メートル、深さ25メートルもあって、天井からは鍾乳石が垂れ下がっています。



 遠くから見ると洞窟がぽっかり口を開けているのがよくわかりますね。

 さて、杉林渓のゲートから松瀧岩まで園内専用のバスに乗ると途中に一つ駅があって、ここでお客さんが大勢乗り降りしています。何かあるのかなと思い、下車してみたら「花卉中心(花びらセンター)」という施設がありました。ちょうど牡丹の花の展示がありましたので見てみることにしました。



 すると中には本当にたっくさんの牡丹の花が咲いていました。




 ピンク色の牡丹や白い牡丹や・・・



 真っ赤な牡丹も。どの花も子どもの顔くらいの大きさがあり、あちこちで咲いている様は圧巻でした。



 中にはこんな牡丹もありました。ピンク色の花の中に赤い色が混じっていて作りものみたい!でも、本当のお花なんです。



 チューリップコーナーも端っこの方にありました。ちょっと変わった種類のチューリップ、ブラックチューリップや白と赤紫色のチューリップがあり、珍しいな~と思いながら見ました。
 牡丹の展示は毎年3月下旬から4月下旬までだそうです。

杉林渓への行き方:台鐡台中駅、または高鐡台中駅から台湾好行バスで溪頭線(B線)に乗り、終点の杉林渓で下車。(ただしB線は企画中なので、確認の上ご乗車ください)

 再び4月に杉林渓へ訪れたので、そのときの写真も追加でアップいたします。


 滝のあるエリアの前に架かる吊橋も有名です。


    
 99吊橋という名前なんですね。



 大勢のお客さんがこの橋を渡ってから滝の見物をします。



 ぽっかり口をあけた洞窟の奥にも遊歩道が設けられていて、散策ができますよ!



 かなり神秘的な風景です。



 洞窟の奥から眺めると、こんな感じ。



 フラワーセンターにも再度行ってみました。牡丹の花はやっぱりきれい!



 花弁が幾重にも重なっていて、ゴージャスな花ですね。



 春なのに紅葉も見られます。4月でも杉林渓の気温は冬並みに寒いんです。



 葉牡丹も植えられていました。



 色とりどりのチューリップも健在。



 チューリップもいろんな品種があるんですね。



 花弁の先がとんがったような形のチューリップもありました。
 

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雲林布袋戯館

2016-04-09 13:38:16 | お勧めスポット

 かつて虎尾の郡役所であったこの建物は、現在、布袋戯(ポテヒ)という台湾の伝統芸能である人形劇の記念館になっています。



 布袋戯(ポテヒ)はもともと、中国福建省の泉州に起源があるのですが、そこから台湾にも伝わり、今では台湾で最も発展した伝統芸能です。ここには布袋戯(ポテヒ)で使用される人形が多く展示されています。


    
 布袋戯(ポテヒ)は台湾各地でその催しがありますが、舞台装置はこのような屋台のような形をしています。「頂蓬」という飾り屋根のついた舞台は大変ゴージャス。舞台の背景にはカーテンがしてありますが、人形を操る人はその後ろに隠れていて、腕につけた人形だけを前にかざして動かしています。舞台の両脇を支える柱は「龍柱」といい、たいてい素晴らしい彫刻が施されています。舞台の上の部分には窓がありますが、時折人形をひょいと放り投げ、この窓にくぐらせるという、人形使いのプロの技が見られたりします。



 劇の最中は、ちょうどこんな感じなんですねえ。



 コレクターの布袋戯(ポテヒ)人形が並んでいました。


    
 しかし現在では、昔の人形よりも人形の顔やスタイルがアニメっぽくなっていて、以前のものと比べるとちょっとパワーアップしています。


    
 衣装や被り物がずいぶん派手になっています。



 おお、麗しい!まるでスマホやパソコンのゲームから飛び出したようなキャラ。


    
 こちらはなんとも神々しいですね。


    
 まるでアニメの世界だ!!



 この表情なんか、GACKTみたいじゃない??

雲林布袋戲館:虎尾鎮林森路一段498號

虎尾の町散策

2016-04-07 20:55:27 | 町を訪ねて

 雲林縣の虎尾へ行くと言ったら、台北の知人たちは、虎尾って面白いの?何かあるの?ということを異口同音に言われたのですが、いやいやどうしてどうして。虎尾はとっても魅力的な町でした。



 糖廠(台湾製糖)がある虎尾は、かつて砂糖の原料であるサトウキビを運ぶ五分車が町を走る、活気溢れる町でした。砂糖の製法が変わった現在では、その活動も影を潜めてしまいましたが、虎尾には台湾糖業文化が今でも色濃く残っています。
 もちろん台糖名物、アイスクリームの販売もやってますよ~ん!



 虎尾では台糖で大活躍した五分車に関するものが、あちこちで見られました。


    
 かつて五分車が走っていた線路が街中に残っています。


    
 線路は続くよ、どこまでも~。


    
 踏み切りの信号機看板も健在です。


    
 アスファルトの上にずっと続いている五分車の線路。乗り物ファンにはたまりません。



 日本統治時代の明治40年に建てられたという五分車の虎尾駅の駅舎です。修復されて今では旅行センターになっています。



 木造の造りもきちんと再現されています。



 中には喫茶店もあり、飲み物も飲めますよ~。



 切符売り場まで再現されています。



 一番ホームと書かれた扉の向こう側には・・・・



 おお!先頭車両の汽車が置いてありました。



 町の南部、虎尾渓には五分車が通っていた鉄橋が保存されています。



 今では五分車もこの橋の上をもう走っていませんが、歩いて橋を渡ることができ、観光客が大勢橋の上を歩いていました。



 鉄橋の側には説明書きもありました。読んでみると、昭和6年に造られたとあります。しかし、台風の被害で鉄橋は壊れ、修復がなされたということです。


    
 橋の近くにこの鉄橋に寄せる熱い思いが語られていました。



 古くからの建物も虎尾には多く、こちらは元合同庁舎の建物。重厚な構えを見せているこの建物は、日本統治時代に、消防署や派出所、公会堂が入っていた建物です。今ではスターバックスとお土産物屋、誠品書店が入っています。



 その向かい側には、元虎尾の郡役所だった建物があります。今は布袋戯(台湾伝統の人形劇)記念館になっています。



 その西隣には虎尾の郡守官邸だった木造の建物があります。



 今では、雲林故事館という名称になっていて、当時使われていた生活用品などが展示されています。残念ながら、開館時間ではなかったので、展示物は見られませんでしたが、その周りでおみやげ物の販売が行われていました。



 小さな書店や、ミニカフェも併設。



 木造家屋の裏側では、昔ながらの遊具を使って遊ぶ空間もありました。



 福民路は老街。



 昔ながらの家々が並んでいます。



 福民老街は大きくはありませんが、味のある通りです。



 今では誰も住んでいないお宅や店舗が目立ちます。


    
 虎尾鎮政府は今後この老街を修復するらしいので、もう何年か経ったらリニューアルオープンされることでしょう。



 福民路と中正路の中ほどには「虎尾厝沙龍」という日本式とフランス式が融合した建物があります。1940年代に建てられた和洋折衷建築のサロンは、今もカフェとして、骨董資料館として存在しています。

台北の古い建物巡り

2016-04-05 16:11:36 | 町を訪ねて
 一口に台北と言っても、エリアによっていろいろな顔があるようで、特に台北西部の万華や大稲埕というエリアは、早くに開けて賑わったところ。ここには古くから建てられた味のある建物がたくさん残っています。



 迪化街にさしかかるあたりには、こういった建物が多く残っています。緩やかなカーブの重厚な建物が味わい深いです。



 こちらは赤レンガの建物。今は喫茶店として使われているようですね。



 迪化街一段にあるこの建物群も古いもの。女児牆と呼ばれる屋根の部分の飾り壁も優雅なデザインです。



 お寺で使われるグッズを売るお店も見かけます。



 永楽市場のすぐ側にある有名なB級グルメ店もあります。とろみスープにナマズを揚げたものが入っている、台湾の人が大好きな一品です。


    
 延北北路二段にある「義美」という食品店は、その昔将渭水氏が建てた病院、大安病院だった跡があります。将渭水氏はかつて大稲埕で医師として活動していましたが、日本統治時代に知識人を社会活動へと導きました。台湾で初の文化組織を創設しただけでなく、台湾人による新聞や政党などを作り、公民運動のリーダーであった人物です。



 「大千百貨」は台湾初のデパートでした。



 昔の大衆酒場だった建物。現在は修復されてきれいになっています。



 十字軒というパン屋さんも有名な老舗。


    
 こちらも相当古い建物。昔流行のデザインが施されています。



 レンガ色の建物も有名な古い建物です。今はスターバックスが入っています。



 迪化街には魅力的な建物がいっぱい!



 今でも店舗や住宅として使われています。



 黄色っぽいシックな色のレンガでできたこちらの建物もすごいですね。2階と3回の間に獅子の頭が施されています。



 こちらも修復された建物ですが、屋根の飾りは古くからあるものです。


    
 漢方薬の老舗の建物。


    
 こちらも漢方薬のお店。優雅なデザインが目を引きます。



 こちらも漢方薬やドライフルーツなどを販売するお店。



 乾元行というお店。窓のデザインが特徴的です。竹のようなデザインが施されているのは中国語の「歩歩高昇(一歩一歩昇る)」を表しており、お店の繁栄をこのデザインにこめたのだと思われます。



 素晴らしい女児牆(屋根の飾り彫刻)。



 一軒一軒違ったデザインの建物。見ていても溜息が出ます。


    
 こちらはワトソンズの建物。これも最近修復されました。



 外壁の彫刻が印象的です。



 
 

興隆タオル観光工場

2016-04-03 19:06:02 | お勧めスポット

 雲林縣の古い町、虎尾はタオルの生産でも有名。というわけで、あちこちにタオルの店があります。観光用のタオル工場もあるというので、その工場「興隆毛巾観光工廠」へ行ってきました。



 ゲートを抜けて奥へ入っていくと、工場の建物がありました。



 その一角に昔使われていたというタオルの機織機が展示されていました。



 ガチャンガチャンと音がします。ガラス窓の中を覗いてみると、機械でタオル地を織っているところでした。



 「緯紗機」と書いてある窓がありました。一度に糸を繰り出していく機械ですね。



 中を見てみると、本当だ本当だ!糸巻きが一斉にくるくる回っていました。


    
 さて、観光工場のメイン、お土産売り場に入ってみましょう。入り口を入ると、まず真っ先に目に飛び込んでくるのがこのタオルで作ったケーキタワー!!おおおお、高い!



 ウインドウにはいろいろなタオルで作られた商品が並びます。



 こちらのトレーにはピンク色のワンちゃんタオル!わあああ、かわいい!



 色とりどりの縞模様のタオルで作った、ソフトクリームのコーナー!



 ショートケーキもタオルで作れちゃうんですね!



 ワンちゃん、ネコちゃん、トラさん、クマさん、パンダちゃんなど、いろいろな可愛い動物もタオルで商品化。



 おお、これはチマキです。台湾らしいなあ!



 薄紫色のタオルで作った薔薇の花!



 黄色、ピンク、水色のタオルで作ったお花さん。



 台湾の神様「媽祖様」。これも台湾らしい商品です。



 もちろん普通のタオル商品もあります。こちらはワンピースの形にしたタオル。家庭で使うのにいいですね。



 バスローブもありました。



 タオルのデザインって、本当に種類が多いですね。



 農薬を使わずに育てた綿で織った、高級タオルも販売しています。



 一番奥のコーナーにはこんなところがありました。タオルに専用のミシンを使って刺繍を施しているようです。



 自動で、物凄いスピードで、刺繍を仕上げています。



 二階へと階段を上がっていくと、目に入ったのがこの大きな展示用タオル。レインボーカラーで可愛いですね。


    
 二階の展示場にも巨大タオルケーキがありました。


    
 蜂をテーマにしたケーキ風タオルもありました。タオルの可能性をいろいろと見せてくれた観光工場でした。ちょっと見て回っただけで、あれも買いたい、これも買いたいと、結局たくさん買ってしまいました。観光工場の作戦はなかなかいいもんです。

興隆毛巾観光工廠:雲林縣虎尾鎮埒內里84-1號 電話05-6226008
         観光工場のサイトはこちら