山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

自己実現?

2006-08-16 09:24:23 | 独り言
学生達、もう就職活動が始まっているのだろうか?
先日、同じ電車に乗り合わせた学生達の会話である。

(女子学生)『私は出版社をまわってるの。将来は編集者になって本創りに拘わって、私のメッセ-ジを一冊の本にして世の中に発信したい。それがとりあえずの私の夢かな。出来れば結婚して子供が出来ても仕事を続けたいと思ってる。だって、せっかく自己実現のチャンスを与えられたとしたら、途中でやめちゃうのってもったいないでしょ』。素晴らしいぞ、頑張ってね!

(男子学生)『僕は区役所志望かな。僕って人生を仕事中心に考えてない人だからね。仕事はあくまでも自己実現の手段。自分が本当にやりたいことをやるための資金を得るために仕事というものを位置づけてる人なんだ。えっ、自分のやりたいこと?特にまだないけど、これから見つけようと思ってる』

バカタレッ!!
お前のような人間が日本を滅ぼすんじゃい。お前が俺の部下だったら即刻クビにしてたたき出してやる。自己実現なんて軽々しく口にするな。10年早いわい。

仕事は男の本懐である。本来、自己実現は仕事の中で果たすべきものである。
自動車メ-カ-に入ってカッコいい車を作りたい。建設会社に入って日本一長い橋を造りたい。航空会社に入ってパイロットになりたい。看護婦になって患う人の心の支えになりたい。そのためには、長い下積みの時代を経て一人前になって、やっと自己実現が果たせるものである。

私生活での自己実現は、ずっとあとの事でいい。自分の仕事に自信がついて、自他共に一人前になったと認められてからで充分である。仕事をなめたらアカン!
女子学生よ、頼むからこんなヘナチョコとは結婚するな。こんなヤツは、いずれ区役所の裏金作りに血道を上げるようになる。

先日、久しぶりに息子と酒を酌み交わして語り合った。
息子は2年間、夢に向かって走ってきて、ちょっとした挫折感を味わっていた。
夢は追いかけて追いかけて追い続けるものだと思う。自分にとって、その夢が大きければ大きいほど道のりは長いし、つらいことも多い。最後まで応援するから気がすむまでやってみろよ。想いば必ず叶うから!

息子はまた夢に向かって走り始めた。
息子には、またこれからも不安がつきまとうだろう。本当に夢は叶うんだろうか?
自分のやり方は本当に正しいんだろうか?
でも夢のチカラ、すごいんだよね。夢があるから頑張れる。夢があるから前に進める。息子よ、思いは必ず叶う。夢のチカラを信じて走り続けよう!
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